タラハシー (フロリダ州)

タラハシーの概要

タラハシー（Tallahassee）は、アメリカ合衆国フロリダ州の北西部に位置する州都で、フロリダ州立大学やフロリダA&M大学がある学術都市です。2020年の国勢調査では、タラハシー市の人口は196,169人で、州内では第8位。タラハシー都市圏全体では384,298人の住民がいます。この名前はネイティブアメリカンの言葉で「古い町」を意味します。

歴史

タラハシーの地域は、ヨーロッパ人の入植以前からネイティブアメリカンのアパラチー族が住んでいました。1600年代にはスペイン人が入植し、アパラチー族との共同生活が始まりましたが、1704年にイギリスが攻撃した際、村は放棄されました。1821年、アメリカがフロリダを取得すると、1824年にタラハシーが州都として指定され、ここから町が発展していきました。

南北戦争においてもタラハシーは北軍に占領されることはなく、1865年のナチュラルブリッジの戦いでは南軍が州都を守り抜きました。戦後、経済は変化し、農業から観光業へとシフトしていきました。20世紀には鉄道の敷設や観光開発が進みましたが、州政府の機関が市の経済の中心となっていました。

地理

タラハシーは北緯30度27分、東経84度15分に位置し、メキシコ湾から約45km内陸にあります。市の面積は268.1km²で、そのほとんどは陸地です。地形は比較的起伏に富んでおり、最も高い地点はフロリダ州会議事堂があります。

市の自然環境にはパルメットやマツ、マグノリアなどがあり、草木豊かな地域として知られています。

気候

タラハシーの気候は、温暖湿潤気候に属し、特に夏は高温多湿で、冬は穏やかです。最も暑い7月の平均気温は約28℃で、時には30℃を超える日が続きます。冬は温暖で、1月の最低気温は4℃ほどです。年間の降水量は1500mmに達し、特に夏には多くなります。

都市概観と建築物

タラハシーのダウンタウンは比較的整然としており、フロリダ州会議事堂が目立つ存在です。主要ストリートはアダムズ・ストリートとモンロー・ストリートで、ここを中心に市の機関や商業施設が集中しています。州会議事堂は地上22階建てで、隣には最高裁判所や市庁舎があります。

政治と治安

タラハシーはシティー・マネージャー制を採用し、最大の行政責任者は市長によって選ばれます。市議会は4人の議員で構成され、各地区から選出されます。治安については、他のフロリダの主要都市と比較して比較的高い安全性を誇りますが、依然として犯罪は存在します。

交通

市の航空交通網はタラハシー地域空港が担っており、アメリカン航空やデルタ航空が主要都市と接続しています。また、州間高速道路I-10が市の北部を通り、各方面へのアクセスが便利です。

教育

タラハシーにはフロリダ州立大学やフロリダA&M大学といった高等教育機関があり、教育水準も高いです。両大学はそれぞれ特色ある学問分野を提供し、多くの学生が集まっています。K-12教育は主に公立学校が中心で、約33,000人の学生が学んでいます。

文化と名所

州会議事堂はタラハシーの名所の一つであり、展望台としても利用されています。また、フロリダA&M大学の南東に位置するカーネギー図書館や、旧州会議事堂を利用した博物館なども観光名所です。さらに市周辺には多くの自然公園や歴史的なスポットも点在し、多彩な文化体験が可能です。

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