ダイヤモンドビコー

ダイヤモンドビコーについて

ダイヤモンドビコーは、日本の競走馬および繁殖牝馬であり、特に乗馬としての活躍が際立つ名馬です。彼女は重賞レースで4回の勝利を収め、2着に4回入賞しました。2002年にはJRA賞の最優秀4歳以上牝馬のタイトルを獲得しています。

セレクトセールでの落札

ダイヤモンドビコーは1998年の第1回セレクトセールにて、当歳の時に1億7500万円という驚異的な価格で落札されました。この金額は、当時の日本における当歳牝馬の最高価格として記録されました。同セールでは、2頭のみが彼女よりも高額で落札され、その中でもファデッタの98が最高価格を更新しました。

戦績の概要

2歳時

2000年、2歳時に藤沢和雄厩舎に入厩し、東京芝1400mの新馬戦でデビューを果たしました。初戦では話題の馬としての期待から1番人気に支持されましたが、結果は4着というものでした。その後の折り返しの新馬戦では念願の初勝利を飾り、続く赤松賞では4着、フェアリーステークスでは6着でした。

3歳時

2001年、3歳時には500万下でのレースで2着となり、その後若鮎賞で初勝利を果たしました。続けてエーデルワイスステークスでも勝利し、札幌のクイーンステークスでは古馬に敗れつつ2着に粘るなど充実した姿を見せました。ローズステークスでは大きな勝利を挙げ、秋華賞を回避するなど、その後の展望に期待を持たせました。休養の後、阪神牝馬ステークスに出走しましたが、6着に終わりました。

4歳時

2002年、4歳時には中山牝馬ステークスに出走し、当時のレコードタイムでの勝利を収めました。この年の秋には、府中牝馬ステークスで再び勝利を飾り、エリザベス女王杯では優勝したファインモーションに次いで2着と健闘しました。年末には再度阪神牝馬ステークスを制し、その年のJRA賞では最優秀4歳以上牝馬に選出されています。

5歳時

2003年には復帰戦を迎えましたが、体調面が影響し、ついにはエリザベス女王杯での出走を最後に引退しました。

引退後の生活

ダイヤモンドビコーは引退後、繁殖牝馬として北海道の社台ファームに繋養され、後に新冠町の村上欽哉牧場に移されました。2014年にはキングカメハメハの産駒を出産しましたが、その後疝痛を発症し、安楽死の処置が取られました。

彼女の直仔からの成績はさほど目立ったものではありませんが、アルマーズビコーの産駒への期待は寄せられています。ダイヤモンドビコーは、その能力から多くの競馬ファンに愛された名馬として、競馬界に名を残しています。

血統と近親

彼女の血統には有名血統馬も数多く含まれており、特に三代母を共有するハーツクライ、母の曾孫に当たるミッキーアイルやアエロリット、そしてラッキーライラックの母などが挙げられます。

これらの繋がりは、ダイヤモンドビコーが持つ競走馬としての血統的な価値をさらに高めています。彼女の成績や血統は、日本競馬における重要な部分を形成しています。

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