ダニイル (全日本府主教)

府主教ダニイル（俗名：主代郁夫）は、1938年9月5日に愛知県豊橋市で生まれ、2023年8月10日に間質性肺炎により84歳で永眠した、日本ハリストス[[正教会]]の首座主教です。正式な称号は「東京の大主教・全日本の府主教」であり、聖名「ダニイル」はモスクワの大公聖ダニイルに由来します。

生涯と業績

ダニイル府主教は、日本正教会において「大主教」よりも上位とされる「府主教」の称号で親しまれました。前任のフェオドシイ永島新二府主教の永眠後、後継者として選立されました。結婚歴のある在俗司祭でしたが、夫人の早逝により修道士候補・主教候補となり、ロシア[[正教会]]の修道院で研修を受けました。その後、修道士・掌院を経て京都の主教に叙聖される予定でしたが、ペトル有原次良主教の急逝により、全日本の府主教、及び東京大主教に昇叙され、2000年5月14日に東京復活大聖堂（ニコライ堂）にて着座式が行われました。

着座式は、ロシア[[正教会]]モスクワ総[[主教]]アレクシイ2世が司祷を務め、ダニイル府主教は全日本の府主教、及び東京大主教区主教として正式に着座しました。ダニイル府主教は、毎週の主日聖体礼儀や各種祭日の聖体礼儀後には、『祈祷譜面考』などのトラクトを頒布し、日本正教会の精神的啓発に尽力しました。

略歴

1938年9月5日：愛知県豊橋市に生まれる。
1962年：愛知大学フランス文学科卒業。
1965年：ニコライ神学校修了。
1968年：ウラジミール神学校修了。
1969年：ウラジミール神学校研究科修了。輔祭に叙聖。
1970年11月：東京復活大聖堂付きの輔祭に着任。
1972年：司祭に叙聖。豊橋ハリストス正教会に赴任。
1999年8月20日：剪髪式（修道請願）。修道名ダニイルを授かる（それまでの聖名は「イウダ」）。
1999年9月6日：典院に昇叙。
1999年11月12日：掌院に昇叙。
1999年11月14日：主教に叙聖。
2000年5月14日：首座主教に着座。
2023年8月10日：間質性肺炎により永眠。84歳没。
2023年8月17日：東京復活大聖堂にて埋葬式。横浜外国人墓地に埋葬。

著作

ダニイル府主教は、多くの著作を通じて正教会の教えを広めました。主な著作には以下があります。

『絵で見る奉神礼』東京復活大聖堂教会
『目で見る聖書』東京復活大聖堂教会
『聖師父のこころのあゆみ』東京復活大聖堂教会
『聖ディオニシオス・聖マキシム・新神学者シメオン』東京復活大聖堂教会
『聖神入門 - ニコライ堂の精神 -』日本ハリストス[[正教会]]教団
『東京復活大聖堂と関東大震災』（監修）正教時報社

関連人物と事項

ダニイル府主教は、日本正教会の発展に大きく貢献しました。関連する人物と事項は以下の通りです。

ニコライ (日本大[[主教)]]：日本正教会の初代主教であり、亜使徒の称号でたたえられています。
神品 (正教会の聖職)：正教会の聖職制度を理解する上で重要な項目です。

外部リンク

東京の大主教、全日本の府主教ダニイル - 日本ハリストス[[正教会]]公式サイト
なんと支持率1位は日本人 ロシア正教・総主教のオンライン人気投票で異変　JBpress

ダニイル府主教の生涯と業績は、日本正教会の歴史において重要な位置を占めています。彼の精神的な遺産は、今後も教会の信徒に影響を与え続けるでしょう。

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