ダレン・ドールトン

ダレン・ドールトンのプロフィール

ダレン・ドールトン（Darren Arthur Daulton）は、1962年1月3日にアメリカ合衆国カンザス州アーカンソーシティで生まれたプロ野球選手で、捕手、外野手、一塁手として知られています。右投げ左打ちのスタイルで、彼は1980年のドラフトでフィラデルフィア・フィリーズから25巡目で指名され、プロキャリアをスタートしました。

経歴の概要

ドールトンは1983年にメジャーリーグに昇格し、9月25日に初めて試合に出場。しかしこの年は出場試合が2試合に留まりました。翌年には再びマイナーリーグに戻されましたが、1985年再び昇格し、1988年までオールスタークラスの捕手のオジー・バージルやランス・パリッシュの控えとしての役割を果たしました。1989年にはパリッシュがエンゼルスに移籍し、正捕手としての座を獲得します。

1991年5月7日、ドールトンは結婚するチームメイトのジョン・クルックの「独身お別れパーティー」に参加。この際、飲酒したレニー・ダイクストラの運転する車に同乗し、その結果木に衝突し顔面を負傷する事態となりました。ダイクストラも肋骨と鎖骨を骨折し、いずれも長期のチーム離脱を余儀なくされました。

成功の時期

1992年にはオールスターに初選出され、145試合に出場、打率.270、27本塁打、109打点を記録。この年、彼は打点王に輝き、シルバースラッガー賞も受賞しました。同年、ドールトンは日米野球に参加し、チームメイトのデーブ・ホリンズと共に日本に渡りました。1993年のシーズンでも素晴らしい成績を残し、24本塁打105打点を記録しました。この年のチームはワールドシリーズ進出を果たしましたが、トロント・ブルージェイズに敗れました。

しかし、1994年以降は膝の怪我に悩まされ、出場機会が減少。1996年には外野手に転向しましたが、出場はわずか5試合でした。1997年に復調し、フロリダ・マーリンズにトレードされた後は一塁手及び代打として活躍。シーズン136試合に出場し、打率.263、14本塁打、63打点を記録しました。マーリンズはプレーオフに進出し、ワールドシリーズでクリーブランド・インディアンスを下して優勝。この年にカムバック賞を受賞し、ワールドチャンピオンの栄誉を持って現役を引退しました。

プライベートとその後

ドールトンのプライベートライフは困難を伴いました。飲酒運転や酒気検査拒否による逮捕歴があり、家庭内暴力でも逮捕されることがありました。2004年には離婚調停に関連して法廷侮辱罪で収監され、2か月の刑を受けました。

2017年8月6日、ダレン・ドールトンは脳腫瘍により逝去しました。彼の存在はメジャーリーグの歴史に刻まれ、特にフィラデルフィア・フィリーズのファンにとって貴重な思い出となっています。彼は数々の栄光とともに、野球界に名を残した選手でした。

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