ダン・スワノ

ダン・スワノ（Dan Swanö, 1973年3月10日 - ）は、スウェーデン出身のミュージシャン、音楽プロデューサーです。ヘヴィメタル、特にデスメタルをメインジャンルとしながらも、多方面で活躍しています。オーペスのミカエル・オーカーフェルトとは互いに影響を与え合い、70年代のプログレッシブ・ロックとデスメタルを組み合わせた独自のスタイルを確立したことで知られています。

また、エッジ・オブ・サニティの実質的リーダーとして、メロディックデスメタルの発展に大きく貢献しました。

プレイスタイル

ヴォーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラム、プログラミングなど、全てをこなすマルチプレイヤーです。それぞれの楽器において、一聴してダン・スワノだと分かるほど特徴的なフレージングと音作りをしています。彼がメロデス黎明期にプロデュースしたバンドのサウンドも、彼の音作りに近いものに仕上がっているものが少なくありません。

エッジ・オブ・サニティのアルバム『CRIMSON』では、実験的に変則チューニングを用いています。詳細なチューニングは明らかにされていませんが、ギターに合わせてベースなども極端なセッティングにしているようで、他に類を見ない独自のサウンドとなっています。

左利きでありながら、レフトハンドモデルではなく、通常の右利き用のギターをそのまま逆にして使用している点も特徴です。そのため、通常とは上下が入れ替わり、1弦が上側、6弦が下側になっています。

影響

幼少期にはキッス、ジューダス・プリースト、ダスト、ラモーンズ、ユーライア・ヒープ、モキシーなどを愛聴していました。エクストリームメタルの中では、デス、ペスティレンス、ヴォイヴォド、セルティック・フロスト、キャンドルマスからの影響を公言しています。お気に入りのプログレッシブ・ロック・アルバムとしては、ジェネシスの『SELLING ENGLAND BY THE POUND』、カンサスの『LEFT OVERTURE』、マリリオンの『SEASONS END』、SPOCK'S BEARDの『THE KINDNESS OF STRANGERS』、U.K.の『DANGER MONEY』を挙げています。人生を変えたメタルのアルバムとしては、デスの『Leprosy』、マーシフル・フェイトの『Don’t break the oath』と『Melissa』、ジューダス・プリーストの『運命の翼』と『背信の門』、W.A.S.P.の『魔人伝』を挙げています。

主な参加バンド

エッジ・オブ・サニティ（EDGE OF SANITY）: メロディックデスメタルバンド。現在のシーンの基盤を築いたバンドの一つと言えるでしょう。オーソドックスとは言いがたい実験的なスタイルで、スワノ独自の複雑なメロディが際立った個性的なバンドでした。
ナイチンゲール（NIGHTINGALE）: ゴシック・ロック・バンド。元々はエッジ・オブ・サニティで採用されなかったマテリアルを作品化することを目的としたプロジェクトでした。
ブラッドバス（BLOODBATH）: スウェディッシュデスメタル界の著名ミュージシャンが集まったスペシャルプロジェクト。1998年から2004年までドラムを担当し、後にギターに転向しました。

ソロアルバム

Dan Swanö『Moontower』（1998）: ラッシュ、ÄNGLAGÅRD、Arena、LANDBERKからの影響を受けた作風で、オーペスの3rdアルバムからもインスピレーションを得ています。

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