チェリーズ

チェリーズは、高野保彦と八木正幸によって1989年に結成されたお笑いコンビです。当初はプライムワン（現プライム）に所属し、1993年に解散するまでの短い期間でしたが、その独特なスタイルで注目を集めました。解散時には「ちぇりぃず」と表記を改めました。

メンバー

高野保彦（たかの やすひこ）：1966年3月28日生まれ、O型。ボケ担当。大分県臼杵市出身で近畿大学卒業。熱狂的な巨人ファンとして知られ、ツッコミに対して「逆に言えばね」が口癖でした。
八木正幸（やぎ まさゆき）：1966年6月12日生まれ、A型。ツッコミ担当。京都府乙訓郡長岡町（現・長岡京市）出身で東京農工大学を中退。熱狂的な阪神ファンであり、笑いながらツッコむ「笑いツッコミ」を得意としていました。

来歴

1988年、二人は脚本家の才賀明が主宰するタレント養成所「才賀企画」で出会いました。同期には俳優のただのいっこや脚本家のさわだみきおがいました。才賀明は、大竹しのぶや三宅裕司を育てたことで知られています。

1989年、才賀の死去をきっかけに「才賀企画」を離れ、二人で数々のお笑いライブに出演するようになりました。

1992年には、コント山口君と竹田君が主宰していたプライムワンに所属し、コンビ名を「ちぇりぃず」に改名しました。

1993年、事務所からの漫才スタイルに関する制約を嫌い、フリーで自由に活動していた頃のスタイルを重視したため解散を決意。同時に芸能界から引退しました。

エピソード

結成当初はコントを中心としたネタが多かったものの、2年目からは漫才に転向しました。これは、コント用の衣装を用意する資金が不足していたためという説があります。
八木は、常に笑顔でツッコミを入れるスタイルで、大川興業の大川豊から「笑いツッコミ」と名付けられましたが、大川以外からはあまり評価されませんでした。
八木は、太田プロ所属のまじかるずの藤代達生と3年半ほど同居していたことがあります。
1992年末に「ちぇりぃず」に改名したのは、高野が野末陳平著の「姓名判断」を読み、運勢を非常に気にしたためです。しかし、改名にもかかわらず、コンビは翌1993年に解散しました。
解散後、二人は芸能界を引退しましたが、八木はその後不定期にイベントの司会として活動し、2007年にはリビング藤山と「リビング70」を結成し、お笑い活動を再開しました。一方、高野の現在の活動状況は不明です。

主な出演番組

やる気マンマン日曜日
会議中ですよ！
平成名物TV　トンガリ編
ラジオ・チャリティー・ミュージックソン
モアモア爆笑新鮮組
演芸ひろば
天国に一番近い病院（八木のみ出演）

外部リンク

ヤギちゃんの勝手に言わせろ！
スリーミーなひととき公式ホームページ

チェリーズは、短い活動期間ながらも、その独特な漫才スタイルと、二人の個性的なキャラクターで、お笑いファンに強烈な印象を残しました。解散後も、八木の活動再開は、彼らのファンにとって嬉しいニュースとなりました。高野の消息が不明である点は残念ですが、チェリーズの功績は、今もお笑い史の中で語り継がれています。

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