チェーザレ・ボルジア -野望の軌跡-

『チェーザレ・ボルジア -野望の軌跡-』は、宝塚歌劇団月組によって1996年に初演されたミュージカル作品です。形式名は「ミュージカル・ロマン」で、作・演出は柴田侑宏が担当しました。宝塚大劇場での本公演と全国ツアーが行われ、併演作品は『プレスティージュ』でした。

公演期間と場所

宝塚大劇場公演
1996年9月20日 - 11月4日（新人公演：10月8日）

全国ツアー
1997年9月13日 - 10月7日
9月13日・14日：広島郵便貯金会館
9月15日：ふくやま芸術文化ホール
9月17日・18日：静岡市民文化会館
9月20日・21日：仙台・イズミティ21
9月23日：市川市文化会館
9月24日：川口総合文化センター
9月26日：富山市芸術文化ホール
9月27日・28日：石川厚生年金会館
9月30日・10月1日：香川県県民ホール
10月3日：九州厚生年金会館
10月4日：福岡市民会館
10月5日：佐賀市民会館
10月7日：鹿児島県民文化センター

作品解説

本作は、15世紀末から16世紀初頭のルネサンス期イタリアを舞台に、イタリア統一という野望を抱いたチェーザレ・ボルジアの生涯を描いています。彼は、父である法王の権威を背景に、妹ルクレツィアを政略結婚に利用し、自らの王国を築こうとしました。しかし、その野望は遂に果たされることはありませんでした。この作品は、チェーザレの夢と野望、そしてその過程で繰り広げられる人間模様を、ドラマティックに描き出しています。

スタッフ

作曲・編曲：吉崎憲治
編曲：宮原透
音楽指揮：岡田良機
振付・演出協力：尚すみれ
装置：大橋泰弘
衣装：任田幾英
照明：勝柴次朗
音響：加門清邦
小道具：万波一重
効果：切江勝
歌唱指導：前田繁実
演出助手：藤井大介、植田景子、大野拓史
装置補：新宮有紀
衣装補：田口美香
舞台進行：恵見和弘
演奏：宝塚管弦楽団
制作：佐分孝
衣装生地提供：ミカレディ株式会社
参考文献：塩野七生著『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』（新潮社刊）

主な配役

宝塚本公演

チェーザレ・ボルジア：久世星佳（新人公演：成瀬こうき）
ペロッド・カルデス：久世星佳
ルクレツィア：風花舞（新人公演：水沢葉月）
マキャヴェリ：真琴つばさ（新人公演：大空祐飛）
ルイ12世：姿月あさと（新人公演：水夏希）
ドン・ミケロット：汐風幸（新人公演：大和悠河）
アレッサンドロ6世：箙かおる（新人公演：樹里咲穂）
カテリーナ：夏河ゆら（新人公演：檀れい）

全国ツアー

チェーザレ・ボルジア：真琴つばさ
ルクレツィア：風花舞
マキャヴェリ：汐風幸
ルイ12世：成瀬こうき
アレッサンドロ6世：汝鳥伶
ドン・ミケロット：大空祐飛



この作品は、チェーザレ・ボルジアという歴史上の人物を主人公に、その野望と挫折、そして複雑な人間関係を織り交ぜ、観客を魅了しました。宝塚歌劇ならではの豪華な衣装や舞台装置、そして出演者たちの熱演が、作品をより一層引き立てています。

参考文献

森照実・春馬誉貴子・相井美由紀・山本久美子 編集、國眼隆一 執筆『宝塚歌劇90年史　すみれの花歳月を重ねて』宝塚歌劇団、2004年。
小林公一 監修・著作権者『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて（舞台編）』阪急コミュニケーションズ、2014年。

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