チキウ岬灯台

チキウ岬灯台：絶景と歴史を刻む白亜の灯台

北海道室蘭市、雄大な自然に抱かれたチキウ岬（地球岬）に立つチキウ岬灯台は、白亜の八角形が印象的な灯台です。100メートル近い断崖絶壁が続く景勝地、室蘭八景の一つ「地球岬の絶景」に位置し、その美しい景観は多くの観光客を魅了しています。

灯台そのものの歴史は古く、1919年（大正8年）12月1日に霧信号所が設置されたのを皮切りに、翌年4月1日には灯台が完成し初点灯を迎えました。その後、1953年には無線方位信号所が設置されるなど、航海の安全を支える重要な役割を担ってきました。時代とともに技術も進化し、1989年には霧信号所が廃止、1991年には無人化、1992年には無線方位信号所も廃止されました。

その歴史と景観の価値が認められ、1998年には「日本の灯台50選」に、2005年には「土木学会選奨土木遺産」に選定されています。これらの選定は、チキウ岬灯台が単なる航路標識以上の存在であることを示しています。それは、日本の近代化、そして航海技術の進歩を物語る歴史的建造物であり、同時に、自然の雄大さを象徴する存在でもあるからです。

普段は立ち入りが制限されていますが、年に1～2回、一般公開が行われ、多くの人々がその歴史と絶景を間近に感じることができます。（荒天時は中止となります）公開時には、普段は見ることのできない灯台内部や、周辺の自然をじっくりと観察できる貴重な機会となります。

アクセスは、JR北海道母恋駅から車で約10分、または道南バス「地球岬団地」バス停から徒歩約20分と、比較的アクセスしやすい場所にあります。

チキウ岬灯台は、単なる灯台ではなく、歴史と自然が融合した、北海道を代表する観光スポットの一つです。その雄大な景観と歴史的価値を体感しに、ぜひ訪れてみてください。断崖絶壁から望む海の青さ、そして灯台が奏でる歴史の調べは、忘れられない思い出となるでしょう。

【交通アクセス】

JR北海道母恋駅から車：約10分
道南バス「地球岬団地」バス停から徒歩：約20分

【関連情報】

* 室蘭海上保安部

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