チキムラ県

チキムラ県（グアテマラ）

チキムラ県は、グアテマラ東部、ノロリエンタル地方に位置する県で、国内では「La Perla de Oriente（東の真珠）」として知られています。県都はチキムラで、首都グアテマラシティから174kmの距離にあります。

地理

チキムラ県は、以下の県と国境を接しています。

北：サカーパ県
南：エル・サルバドル、グアテマラ県
東：ホンジュラス
西：ハラーパ県、サカーパ県

下位行政区

チキムラ県は、下記の11の自治体で構成されています（アルファベット順）。

1. カモタン (Camotán)
2. チキムラ (Chiquimula)
3. コンセプシオン・ラス・ミナス (Concepción Las Minas)
4. エスキプラス (Esquipulas)
5. イパラ (Ipala)
6. ホコタン (Jocotán)
7. オロパ (Olopa)
8. ケサルテペケ (Quezaltepeque)
9. サン・ハシント (San Jacinto)
10. サン・ホセ・ラ・アラダ (San José la Arada)
11. サン・フアン・エルミタ (San Juan Ermita)

経済

チキムラ県の経済は、農業生産が基盤となっています。主要な産品は、トウモロコシ、インゲンマメ、米、ジャガイモ、コーヒー豆、サトウキビ、カカオ、バナナ、タバコなどです。また、ウシの飼育も盛んで、国内の他の県と比較して大規模な農場が多いのが特徴です。

鉱業も重要な分野ですが、近年は生産量が減少傾向にあります。サン・ホセ・ラ・アラダでは石膏が産出され、県内にはベントナイトやパーライトなどが埋蔵されているとされています。コンセプション・ラス・ミナスのカニャダ地区では、鉛、亜鉛、銀の鉱脈を求めて採掘が行われています。

チキムラ県の土壌は多様な鉱物資源に富んでおり、銀、鉛、鉄、銅、アンチモン、石英、瀝青炭、砂金などが未開発の状態で存在します。

手工業部門も多様な製品を生み出しています。豊富なヤシの木を材料とした帽子、ほうき、織物類や、粘土から作られる陶器、瓦、煉瓦などが生産されています。その他、楽器や家具なども製造されています。

商業においては、県都チキムラがグアテマラ東部で最も重要な都市としての地位を確立しています。

関連項目

* グアテマラの行政区画

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