チャイヤプーム県

チャイヤプーム県（จังหวัดชัยภูมิ）

タイ東北部に位置するチャイヤプーム県は、隣接するコーンケン県、ナコーンラーチャシーマー県、ロッブリー県、ペッチャブーン県と境界を接しています。

地理

県域は地理的に特徴的で、最高峰が1,222メートルに達するペッチャブーン山脈によって東西に分断されています。この山脈の東側には、広大なコーラート台地が広がっています。

自然の宝庫としても知られており、県内には3つの国立公園が指定されています。特に、サイトーン国立公園とパー・ヒンガーム国立公園は、タクライ科の植物であるクルクマ・シャロームが多数自生している場所として有名です。

気候

チャイヤプーム県の気候において、雨季は概ね4月末頃から10月初め頃まで続きます。年間で最も暑さを感じるのは4月で、この時期の平均最高気温は36.4℃に達します。

歴史

チャイヤプーム県の歴史は古く、その起源はクメール王朝時代の12世紀にまで遡ることができます。当時は、アンコールから現在のカーンチャナブリー県にあるプラーサートヒン・ムアンシンへ通じる重要な街道の宿場町として栄えました。

1817年頃になると、ラオス系の民族集団がこの地域に移住・定住するようになります。当初はナコーンラーチャシーマー県付近に身を寄せていましたが、まもなくチャイヤプーム県周辺へと移り住み、この地を「バーンルワン」と称しました。

歴史が大きく動いたのは1826年、ラオスの国王であるアヌウォンがシャム（当時のタイ）に対して挙兵した際です。同じラオスの血を引きながらも、この地の国主であったチャオプラヤー・レー（プラヤー・パックディーチュムポンとしても知られる）は、シャム側に忠誠を翻しました。チャイヤプームおよびナコーンラーチャシマーでの相次ぐラオス系首長の寝返りという事態を受けて、アヌウォン王は戦いに敗北を喫しました。

行政区分

チャイヤプーム県は、以下の行政区分によって構成されています。

• - 郡（アムプー）：16
• - 町（タムボン）：124
• - 村（ムーバーン）：1,393

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