チャンス・シスコ

チャンス・シスコ：波瀾万丈な野球人生

チャンス・トーマス・レオ・シスコ（Chance Thomas Leo Sisco, 1995年2月24日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州コロナ出身のプロ野球選手。ポジションは捕手で、右投左打。現在はフリーエージェント（FA）として、新たな活躍の場を求めている。

プロ入りとオリオールズ時代

2013年のMLBドラフトでボルチモア・オリオールズから2巡目（全体61位）で指名され、プロの道を歩み始めた。ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・オリオールズでプロデビューを飾り、A-級アバディーン・アイアンバーズでもプレー。この年、33試合に出場し、打率.363、1本塁打、11打点、1盗塁という好成績を記録した。

2014年はA級デルマーバ・ショアバーズで113試合に出場し、打率.340、5本塁打、63打点、1盗塁と、着実にステップアップ。

2015年にはA+級フレデリック・キーズとAA級ボウイ・ベイソックスでプレーし、2球団合計で95試合に出場、打率.297、6本塁打、34打点、8盗塁をマーク。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、ピオリア・ハベリーナズに所属した。

2016年はAA級ボウイとAAA級ノーフォーク・タイズでプレーし、2球団合計で116試合に出場、打率.317、6本塁打、51打点、2盗塁を記録。オールスター・フューチャーズゲームにも選出され、将来を嘱望された。

2017年はAAA級ノーフォークで開幕を迎え、97試合に出場して打率.267、7本塁打、47打点、2盗塁の成績を残した。6月には再びオールスター・フューチャーズゲームにアメリカ合衆国選抜として選出。そして、9月1日にオリオールズとメジャー契約を結び、ついにメジャーの舞台へ。翌日のトロント・ブルージェイズ戦でメジャーデビューを果たし、14日のニューヨーク・ヤンキース戦ではメジャー初安打と初本塁打を記録した。

2018年はスプリング・トレーニングで打率.419と好調を維持し、開幕ロースター入りを勝ち取った。ケイレブ・ジョセフの控え捕手として期待されたが、47試合で打率.218と結果を残せず、AAA級ノーフォークに降格。シーズン打率は.181に終わった。

2019年は59試合に出場し、打率.210、8本塁打、20打点を記録。

2020年は36試合に出場、打率.214、4本塁打、10打点という成績だった。

2021年6月18日にDFA（戦力外通告）となった。

メッツ、マリナーズ、ツインズ傘下時代

2021年6月26日にウェイバー公示を経てニューヨーク・メッツへ移籍。しかし、9月28日に再びDFAとなり、10月5日にFAとなった。

2022年3月16日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、スプリング・トレーニングに招待選手として参加したが、メジャー昇格は叶わず、4月2日に自由契約となった。

2022年4月4日にミネソタ・ツインズとマイナー契約。AAA級セントポール・セインツで10試合に出場したが、打率.194と振るわず。オフにFAとなった後、2023年1月にツインズと再契約するも、3月に再び自由契約となった。

メキシカンリーグ、独立リーグ時代

2023年4月4日にメキシカンリーグのモンクローバ・スティーラーズと契約したが、3試合で8打数0安打に終わり、4月26日に自由契約となった。

2023年5月9日にアトランティックリーグのロングアイランド・ダックスと契約。2024年3月19日に再契約を結び、同チームに残留した。

カージナルス傘下時代

2024年8月30日にセントルイス・カージナルスとマイナー契約を結び、AAA級メンフィス・レッドバーズに配属。2025年シーズンのスプリングトレーニングに招待選手として参加したが、9打数無安打とアピールに失敗し、3月19日に自由契約となった。

プレースタイル

マイナーリーグでは通算打率.323、出塁率.402という高い数字を残しており、打撃センスは高く評価されている。一方で、守備、特に肩の弱さが課題とされている。

チャンス・シスコは、その打撃力で再びメジャーの舞台に返り咲くことができるのか。今後の活躍に注目したい。

記録・背番号

オールスター・フューチャーズゲーム選出：2回（2016年、2017年）
背番号：15（2017年 - 2021年6月17日）、77（2021年8月18日 - 同年9月27日）

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