チャールズ・オースバーン (DD-570)

チャールズ・オースバーン (USS Charles Ausburne, DD-570)

チャールズ・オースバーンはアメリカ海軍に属するフレッチャー級駆逐艦で、艦名は第一次世界大戦の英雄チャールズ・L・オースバーンに因むものです。この艦は、同名の艦としては二代目にあたります。第二次世界大戦中においては、アーレイ・バーク大佐が指揮を執る第23駆逐戦隊の旗艦として多くの戦闘に携わり、その戦歴は特に注目されています。

艦歴概要

チャールズ・オースバーンは1942年3月16日にテキサス州オレンジのコンソリデーテッド・スチール社で進水し、11月24日に就役しました。初任務は1943年4月に始まったニューヨークからカサブランカへの船団護衛任務でした。1943年5月にはボストン海軍工廠で第23駆逐戦隊が編成され、その旗艦としての役割を果たしました。この戦隊にはチャールズ・オースバーンの他、数隻の駆逐艦が含まれていました。

ソロモン諸島の戦い

1943年、チャールズ・オースバーンはニューカレドニアのヌメアに到着し、ガダルカナルの戦いの支援に従事しました。特にブーゲンビル島の戦いでは、日本海軍の艦艇に対する攻撃に参加し、敵艦の撃沈に成功するなどして、その戦力を削ぐ重要な役割を担いました。

艦は夜間の突撃や砲撃を行ったりしながら、戦いを重ねて成功を収めました。特に1943年11月24日のセント・ジョージ岬沖海戦では、アメリカ側に損害を与えずに日本の駆逐艦を三隻撃沈し、名を刻むことになります。

マリアナ諸島の戦い

1944年には、チャールズ・オースバーンは第5艦隊に配属され、マリアナ諸島に上陸作戦を支援しました。この時期、艦は多くの空襲に参加し、敵の防衛施設に対する砲撃を行いました。特に、シライアと呼ばれる一連の作戦では、航空機の護衛や護衛任務を行い、第二次世界大戦の激闘の中でもその存在感を示しました。

沖縄戦とその後

1945年には沖縄の戦いに参加し、最終的な戦争の幕を閉じる瞬間を共にしました。艦は連合軍の上陸作戦や護衛任務などで重要な役割を果たし、特筆すべきは生涯にわたって一人の死者も出さなかった点です。

1945年9月10日に沖縄を離れた後、艦は1946年4月16日に退役し、その後はサウスカロライナ州で保管されました。

ドイツ連邦海軍への譲渡

1960年4月12日、チャールズ・オースバーンはドイツ連邦海軍に譲渡され、Z6と命名されました。この艦は歴史的にも特別な存在として扱われ、1967年にはドイツ海軍からも除籍されました。

栄典

チャールズ・オースバーンはその活躍により11個の従軍星章を受章した他、殊勲部隊章を授けられました。こうした栄誉は、艦が多くの戦闘と作戦に参加し続けた結果としてもたらされたものです。彼女の操縦士たちは、戦闘を通じて互いに信頼を深め、数多くの広がる海での冒険と戦略的な勝利を達成しました。

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