ツキサムホマレ

ツキサムホマレ

ツキサムホマレ（1969年4月16日 - 1983年）は、日本中央競馬会に属し、名馬として多くの人々に記憶されています。特に「花の47年組」と称される名馬たちの中でも唯一海外に挑戦した存在です。彼の名前の由来は、札幌市豊平区の月寒から来ています。

経歴

ツキサムホマレは1971年7月、函館でデビューを果たし、その後のレースで少しずつ成績を伸ばしていきました。4戦目で初勝利を挙げましたが、初の重賞である北海道3歳ステークスでは残念ながら最下位に終わってしまいました。その後も悔しい思いをしながらも、尾花賞や寒菊賞では健闘を見せましたが、結果は伴わない時期が続きました。

1972年には、再びダート戦で挑戦し、ダービートライアルでの出走などで活躍を見せました。それ以降は、条件戦を経ながらも徐々に力をつけていき、1973年にはバレンタインステークスを勝利。中京記念や京王杯SHでも存在感を示しました。この年は特に活躍し、北海道シリーズでは再び才能を発揮し、目黒記念ではタニノチカラやメジロムサシといった強力なライバルと渡り合い、5着という入賞を果たしました。

海外挑戦

1975年にはアメリカの国際招待競走、ワシントンDCインターナショナルに選出され、勇敢に挑戦しましたが、厳しい競争の中で最下位となってしまいました。この結果は国内外で物議を醸し、「日本の競馬界を代表する馬としては不適格だ」との声もあがりました。しかし、彼は有馬記念に出走し、12番人気から3着に入るなど健闘を見せ、引退への道を切り開きました。

引退後

1976年に競走馬としてのキャリアを終えたツキサムホマレは、その後種牡馬としての道に進みました。1977年から供用が始まったものの、著名な産駒はあまり出せず、1983年にその生涯を閉じました。ブルードメアサイアーとして名を成したのは、1992年のセントライト記念で3着となったスーパーソブリンが唯一です。

競走成績

ツキサムホマレは74戦中に、17回の勝利を収め、その中にはいくつかの重賞も含まれています。彼の戦績は、多くのレースでの好成績と挑戦の積み重ねの結果であり、今でも多くのファンの心に残る名馬として語り継がれています。特に彼が達成した重賞勝利の中でも、1975年には函館記念と札幌記念を同年に勝利した馬は他におらず、その偉業が再びなされるのは38年後のトウケイヘイローまで待たなければなりませんでした。

彼のストーリーは、競馬界の歴史の中で重要な一ページを形成しており、改めてその功績を称えたいと思います。

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