ツール・ド・フランス1992

ツール・ド・フランス1992：インドゥライン初のダブルツール達成

1992年のツール・ド・フランスは、第79回目の大会として、7月4日から7月26日まで全21ステージにわたって開催されました。この大会は、ミゲル・インドゥラインがジロ・デ・イタリアに続いてツール・ド・フランスも制覇し、初のダブルツールを達成したことで記憶されています。

大会の見どころ

ジロ・デ・イタリアを制覇し、王者の風格を漂わせるミゲル・インドゥラインが、今大会の本命と目されていました。チームは、前年に引き続きペドロ・デルガド、ジャンフランソワ・ベルナールがインドゥラインをサポートする万全の体制を整えていました。

対抗するのは、クラウディオ・キアプッチ、ジャンニ・ブーニョのイタリア勢です。特にキアプッチは、ツールの上位常連であり、ジロでもインドゥラインに肉薄しており、悲願の総合優勝を目指していました。

大会の展開

大会はピレネーからのスタートとなり、プロローグではインドゥラインが勝利しました。しかし、第2ステージではジャビエール・ムルギアルディが区間優勝。リシャール・ビランクがマイヨ・ジョーヌを奪取し、インドゥラインに4分36秒の大差をつけました。

続く第3ステージでは、パスカル・リノがマイヨ・ジョーヌを獲得。総合順位は大きく変動し、インドゥラインは6分28秒差の総合3位となりました。その後も平地ステージで順位変動が続きましたが、リノがマイヨを維持しました。

第9ステージの個人タイムトライアルで、インドゥラインが再び勝利し、リノとの差を1分27秒に縮めて総合2位に浮上。往年の名選手であるステファン・ロッシュ、グレッグ・レモンも上位に顔を出しました。

アルプスステージに入ると、第13ステージでキアプッチがアタックを敢行。難関ステージを見事な単独走行で制し、区間優勝を果たしました。インドゥラインも1分45秒差で続き、ついにマイヨ・ジョーヌを奪取。キアプッチが1分42秒差で総合2位、ブーニョが4分20秒差で総合3位となりました。

第14ステージのラルプ・デュエズでは、ブーニョが脱落。インドゥラインはキアプッチと同タイムでゴールし、差を広げさせませんでした。アンドリュー・ハンプステンが区間優勝し総合3位に浮上しましたが、インドゥラインとキアプッチの一騎打ちの様相が強まりました。

第19ステージの個人タイムトライアルでは、インドゥラインが圧倒的な力を見せつけ、キアプッチに2分53秒差をつけました。残る山岳ステージでは、インドゥラインがキアプッチを徹底的にマークし、差を縮めさせませんでした。

最終的に、インドゥラインが総合優勝を果たし、初のダブルツールを達成しました。

総合成績

(総合成績のデータは原文に記載がありませんでした。)

外部リンク

第79回 ツール・ド・フランス 1992（フランス語）

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