テイエム牧場

テイエム牧場：活躍馬を生み出す生産拠点

テイエム牧場は、競走馬の生産を専門とする牧場です。鹿児島県垂水市と北海道日高町に拠点を持ち、オーナーブリーダーである竹園正繼氏が代表を務めるテイエム技研が運営しています。

開設と生産体制

オーナーブリーダーとして、自らが所有する競走馬の生産を志した竹園氏によって、1996年に牧場の建設が始まりました。鹿児島県垂水市にテイエム牧場と新テイエム牧場、北海道日高町にテイエム牧場日高支場とテイエム門別育成場という4つの施設から構成されています。

牧場では、テイエムオペラオーやテイエムサンデーといった、竹園氏が所有する種牡馬を積極的に活用した繁殖計画が展開されています。鹿児島県で育成された繁殖牝馬は、種付けのために北海道へ移動し、夏期を過ごした後、秋に鹿児島へ戻り出産を迎えます。このシステムによって、仔馬は九州産馬の認定を受け、様々なメリットを得ることができます。出産後は再び北海道へ戻り、次の繁殖サイクルへと入ります。

1999年に最初の競走馬が誕生して以来、数々の活躍馬を輩出。2005年には鹿児島県で生産されたテイエムチュラサンがアイビスサマーダッシュでJRA重賞初勝利を収め、牧場の歴史に新たな1ページを刻みました。また、北海道の分場から生まれたテイエムエースは、2008年の東京ハイジャンプを制覇するなど、両拠点で高い生産力を示しています。

主な生産馬

テイエム牧場からは、多くの活躍馬が誕生しています。JRA重賞競走を制した馬だけでも、テイエムチュラサン（アイビスサマーダッシュ）、テイエムエース（東京ハイジャンプ）、テイエムトッパズレ（京都ジャンプステークス、京都ハイジャンプ）、テイエムジンソク（みやこステークス、東海ステークス）など、数多くの競走馬がその名を挙げます。他にも、テイエムヒットベ（萩ステークス）、テイエムマズルカ（ひまわり賞）、テイエムヒッタマゲ（昇竜ステークス）、テイエムヨカドー（東京シンデレラマイル）など、地方競馬や中央競馬で活躍した馬が多数存在します。これらの馬たちは、テイエム牧場の高度な繁殖技術と、日々の献身的なケアによって生み出された成果と言えるでしょう。

2011年の火災事故

2011年8月6日深夜、北海道門別育成場で火災が発生し、2歳馬12頭と4歳馬1頭が犠牲となりました。この事故は、牧場関係者に大きな悲しみと衝撃を与えましたが、その後も牧場は活動を継続し、数々の活躍馬を送り出しています。

付帯施設

牧場内には「テイエム牧場温泉（まさかり温泉）」も併設されています。炭酸水素塩泉の温泉で、日々の疲れを癒やすことができます。

まとめ

テイエム牧場は、独自の繁殖システムと、高い技術力によって、日本の競馬界に貢献する数々の名馬を生み出しています。これからも、その活躍に期待したいところです。 北海道と九州という異なる環境を活かした繁殖戦略、そして、関係者全体の努力によって、テイエム牧場は日本の競馬界における重要な生産拠点としての地位を確立しています。今後も、その発展に注目が集まります。

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