テッド・シモンズ

テッド・シモンズ：球界を彩った名捕手

テッド・ライル・シモンズ（Ted Lyle Simmons, 1949年8月9日 - ）は、アメリカ合衆国ミシガン州出身の元プロ野球選手。右投両打の捕手として、1970年代から1980年代にかけてメジャーリーグで活躍しました。

プロ入りとカージナルス時代

1967年のMLBドラフトで、セントルイス・カージナルスから1巡目（全体10位）で指名されプロ入り。1968年にメジャーデビューを果たし、1971年にはレギュラーの座を獲得。1973年まで3年連続で3割を超える打率を記録し、オールスターにも選出されるなど、カージナルスの中心選手として活躍しました。1974年には初の20本塁打・100打点を記録し、1975年には打率.332とキャリアハイの成績を残しました。

ブルワーズ時代

1980年オフにミルウォーキー・ブルワーズへトレード。1981年は不本意な成績に終わったものの、1982年、1983年には再び好成績を収め、オールスターにも選出。ベテランとしてチームを牽引しました。

引退とその後

その後、アトランタ・ブレーブスへ移籍し、1988年に現役を引退。引退後は、ピッツバーグ・パイレーツのGMや、ブルワーズ、サンディエゴ・パドレスでコーチを務めました。現在は、シアトル・マリナーズのシニアアドバイザーとして、球団運営に携わっています。

殿堂入りと永久欠番

長年の功績が認められ、2020年にはベテランズ委員会の選出により、アメリカ野球殿堂入りを果たしました。古巣カージナルスは、シモンズの殿堂入りを記念し、在籍時の背番号『23』を永久欠番に指定。2021年には、本拠地ブッシュ・スタジアムに銅像が建立されるなど、球団のレジェンドとして称えられています。

プレースタイルと評価

テッド・シモンズは、打撃センスに優れた捕手として知られ、左右両打席から広角に打ち分ける技術を持っていました。また、選球眼も良く、多くの四球を選びました。守備面では、強肩を生かした正確な送球で、盗塁を阻止しました。8回のオールスター選出、シルバースラッガー賞受賞など、数々のタイトルを獲得し、球史に名を残す名捕手として、高く評価されています。

テッド・シモンズの野球殿堂入りは、長年の努力と実績が認められたものであり、球界関係者やファンから祝福されました。彼の功績は、今後も長く語り継がれることでしょう。

もう一度検索