テネリフェ・ノルテ空港

テネリフェ・ノルテ空港

テネリフェ・ノルテ空港（スペイン語: Aeropuerto de Tenerife Norte）は、スペイン領カナリア諸島に属するテネリフェ島にある空港です。通称はテネリフェ北空港とも呼ばれています。

概要

テネリフェ島には2つの国際空港があり、そのうちの一つがこのテネリフェ・ノルテ空港です。島の北部に位置し、サンタ・クルス・デ・テネリフェから約11kmの距離にあるサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナに位置しています。

歴史

この空港は、その立地条件から、過去にいくつかの航空事故が発生しています。標高が600メートル以上と高く、滑走路がしばしば雲に覆われ、視界不良となることが原因で事故が起きてきました。

特に1977年3月27日に発生したテネリフェ空港ジャンボ機衝突事故は、航空史上最悪の事故として知られています。濃霧の中、2機のボーイング747型機が滑走路上で衝突し、583名もの犠牲者を出す大惨事となりました。この事故は、複合的なヒューマンエラーが重なった結果であるとされています。

この事故を契機に、霧の影響を受けにくい島の南側にテネリフェ・スール空港が開港し、役割を分担することになりました。

過去の主な事故

1972年12月3日：スパンタックス275便墜落事故。離陸直後に墜落。濃霧による操縦エラーが原因と推定されています。
1977年3月27日：テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故。ボーイング747同士が衝突し、583名が死亡。
1980年4月25日：ダン・エア1008便墜落事故。着陸進入中に山中に墜落し、乗員乗客146名全員が死亡。この事故機は、かつて日本航空で「たま号」として活躍していた機体でした。

現状

現在、テネリフェ・ノルテ空港は、主にカナリア諸島内の島々を結ぶ便や、スペイン本土からの便が発着しています。テネリフェ・スール空港と合わせて、年間数百万人の利用客が訪れています。

外部リンク

Tenerife Norte Airport - 空港運営会社 (Aena) によるウェブサイト （英語）（スペイン語）（ドイツ語）

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