テリー・テイラー

テリー・テイラー：リングと舞台裏で輝いたプロレス界の立役者

テリー・テイラー（本名：ポール・ウォーデン・テイラー3世、1955年8月12日生まれ）は、アメリカ合衆国サウスカロライナ州グリーンビル出身の元プロレスラーであり、その才能はリング内だけでなく、ブッカーとしても高く評価されています。

デビューからスターダムへ

エディ・グラハムに見出され、1979年にNWAフロリダ地区のCWFでデビュー。ベビーフェイスとして各地を転戦し、数々の王座を獲得しました。NWAサウスイースタン・ヘビー級王座、NWAナショナルTV王座、NWAセントラル・ステーツTV王座など、その活躍は目覚ましいものでした。また、NWA世界ジュニアヘビー級王座も獲得し、ジュニアヘビー級のトップレスラーとしての地位も確立しました。

AWA、MSWA/UWFでの活躍

AWAでは、スティーブ・カーンとのタッグでAWA南部タッグ王座を獲得。ジャック・ルージョー・ジュニアとのAWA南部ヘビー級王座を巡る抗争は、多くのファンを魅了しました。MSWA（後のUWF）では、金髪の二枚目ベビーフェイスとして、特に女性からの人気を集めました。クラッシャー・クルスチェフ、テッド・デビアスといった強豪を破り、ミッドサウスTV王座、北米ヘビー級王座を獲得。リック・フレアーの保持するNWA世界ヘビー級王座にも挑戦するなど、トップレスラーとしての階段を駆け上がりました。

WWF/WCWでの活動とブッカーとしての才能開花

1988年、WWF（現WWE）に移籍し、レッド・ルースターというヒールとして活動。その後、ベビーフェイスに戻るも、かつての輝きを取り戻すことはできませんでした。WCWでは、ヨーク・ファウンデーションの一員としてヒールで活躍。グレッグ・バレンタインとのタッグでWCW USタッグ王座も獲得しました。

しかし、テリー・テイラーの真価は、現役引退後に発揮されました。ビンス・マクマホンやダスティ・ローデスにブッカーとしての才能を認められ、WWEとWCWでクリエイティブ・スタッフとして活動。『マンデー・ナイトロ』と『ロウ・イズ・ウォー』という、プロレス界を二分した番組のシナリオ作成に携わり、その辣腕を振るいました。

TNA、そしてWWEパフォーマンス・センターへ

2000年代にはTNAにてタレント・リレーション部門のディレクターを務め、多くの才能を発掘・育成しました。2013年からはWWEに復帰し、NXTのトレーニング施設であるWWEパフォーマンス・センターのトレーナーとして、次世代のプロレスラー育成に尽力しています。

得意技と獲得タイトル

テリー・テイラーの得意技は、コック・オブ・ザ・ウォーク、ルースター・ウイング、フライング・フォアアーム、サンセット・フリップなどがあります。

獲得タイトルは多岐にわたり、NWA世界ジュニアヘビー級王座、AWA南部ヘビー級王座、UWF世界TV王座、WCWAテキサス・ヘビー級王座など、数々のタイトルを獲得しました。

テリー・テイラーは、その華麗なルックスと高いプロレススキルで、多くのファンを魅了しました。また、ブッカーとしての才能も高く評価されており、プロレス界に多大な貢献をしています。彼の功績は、これからもプロレス史に深く刻まれることでしょう。

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