テレメッセージ

テレメッセージとは

テレメッセージ（テレメ）は、かつて日本各地で展開していた無線呼び出し（ポケベル）事業者のグループの総称、またはそのグループが提供していたポケベルのブランド名です。1990年代を中心に、若者を中心に広く利用されました。

サービス概要

テレメッセージは、独自のネットワーク「テレメネット」を構築し、ポケベルサービスを提供していました。メッセージの送受信に加え、PHSや携帯電話との一体型端末も提供することで、多様なニーズに対応しました。

サービス展開の歴史

1996年5月には、アステル各社と提携し、ポケベルとPHSの一体型端末「A831」を発売しました。同年11月には、日本移動通信（IDO）と東京テレメッセージの共同で、ポケベルと携帯電話の一体型端末「デジタルミニモ D320」を発売しました。

通信端末の特徴

東京テレメッセージでは、モトローラ製の「PHOENIX-fw」が採用され、英数字やカタカナの表示に対応していました。特に若年層向けには、スケルトンモデルも販売されました。

事業者一覧

テレメッセージグループは、基本的にテレビ局の放送エリアに準じた形で展開していました。現在、ほとんどの事業者は消滅しましたが、一部地域では事業を継続しています。

• - 東京テレメッセージ：日本テレコム主体で「東京ウェブリンク」に改称後、YOZANに買収され「マジックメール」に再改称。その後、YOZANに吸収合併されましたが、2008年に新会社として再分社。2019年9月末にページャーサービスを終了。
• - 沖縄テレメッセージ：沖縄本島でのみ営業を継続していましたが、2017年2月末にポケベル事業から撤退。
• - 旧徳島テレメッセージ（現：スタッフクリエイト）：1999年にベル事業から撤退し、人材派遣業へ業種転換。

各地方の事業者

• - 北海道：北海道テレメッセージ
• - 東北：東北テレメッセージ（青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県）
• - 関東：茨城テレメッセージ、栃木テレサービス、群馬テレサービス、東京テレメッセージ、山梨テレ通信
• - 信越：
• - 北陸：
• - 東海：
• - 近畿：関西テレメッセージ（滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県）
• - 中国：
• - 四国：徳島テレメッセージ、香川テレメッセージ、愛媛テレメッセージ、高知テレメッセージ
• - 九州：
• - 沖縄：沖縄テレメッセージ

通信端末

各地域で様々なメーカーの端末が販売されていました。機種によっては、文字入力ができるものや、Flex方式を利用したものがありました。

主な端末の特徴

• - NP (Numeric Pager)：文字入力が可能なポケベル
• - FX (Flex方式)：Flex方式を利用したポケベル

イメージキャラクター

テレメッセージグループ全体でのイメージキャラクターのほか、地域限定のイメージキャラクターも存在しました。

その他

• - 1997年の「ビジネスショウ'97 TOKYO」では、半透明ポケベル、ウルトラマン型ポケベル、Swatchブランドの腕時計内蔵型ポケベルが参考出品されました。
• - ゲーム「トワイライトシンドローム 究明編」では、テレメッセージのポケベルがゲーム内で使用され、景品にもなりました。

関連項目

• - ポケットベル
• - アステル各社
• - 移動体通信
• - SUMMER PLANET No.1（東京テレメッセージCMイメージソング）
• - YOZAN
• - TTMコムネット株式会社

脚注

詳細な情報については、以下の外部リンクもご参照ください。

• - 電気通信番号指定状況 発信者課金ポケベル電話番号
• - ポケベル文字コード表大全集

テレメッセージは、ポケベル文化の一翼を担い、多くの人々のコミュニケーションを支えていました。その歴史は、日本の移動体通信の発展を語る上で欠かせないものです。

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