ディフェンス・ディスティングシュドサービスメダル

ディフェンス・ディスティングシュド・サービス・メダル（Defense Distinguished Service Medal）は、アメリカ軍において顕著な功績を挙げた将兵に授与される殊勲章です。国防総省が授与する勲章としては最上位に位置づけられており、その序列はアメリカ軍最高の勲章である名誉勲章、および各軍の十字章（陸軍の殊勲十字章、海軍十字章、空軍十字章）に次ぐものとされています。

制定の経緯

この勲章は、1970年7月9日にリチャード・ニクソン大統領によって大統領令11545号として制定されました。国防総省における卓越した功績を称えるため、新たに設けられたものです。

受章者

ディフェンス・ディスティングシュド・サービス・メダルは、軍事、情報、政治など、多岐にわたる分野で顕著な貢献を果たした人物に授与されています。主な受章者としては以下のような人物が挙げられます。

マイケル・マレン（元統合参謀本部議長）
ノーマン・シュワルツコフ（湾岸戦争時の連合軍司令官）
グレース・ホッパー（海軍少将、コンピュータ科学者）
チャールズ・R・ラーソン（海軍兵学校校長）
カール・エプティン・ムーンディ・Jr.
アントニー・ジニー
コリン・パウエル（元国務長官、統合参謀本部議長）
ガイ・フィリップ
ジェームズ・マティス（元国防長官）
ウィリアム・マクレイブン（元特殊作戦軍司令官）
マイケル・フリン（元国家安全保障問題担当大統領補佐官）
モニカ・メディナ（2013年受章）

これらの受章者からもわかるように、ディフェンス・ディスティングシュド・サービス・メダルは、軍人だけでなく、国防に貢献した様々な分野の人物に授与されることがあります。

関連する勲章

ディフェンス・ディスティングシュド・サービス・メダルに関連する勲章としては、以下のようなものがあります。

殊勲十字章 (アメリカ合衆国): 陸軍における勇猛かつ卓越した功績に対し授与される。
ディフェンス・スーピアリアサービスメダル: より下位の勲章で、国防総省における優れた功績に対して授与される。
* シルバースター：武勇勲章。

これらの勲章と合わせて理解することで、ディフェンス・ディスティングシュド・サービス・メダルの位置づけや意義がより明確になります。

ディフェンス・ディスティングシュド・サービス・メダルは、アメリカ国防に貢献した人物にとって非常に名誉ある勲章であり、その受章者は、アメリカの安全保障に多大な貢献をした人物として広く認識されています。

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