デイビーボーイ・スミスJr.

デイビーボーイ・スミスJr.のプロレス人生

デイビーボーイ・スミスJr.（本名：ハリー・フランシス・スミス）は、1985年8月2日生まれのカナダのプロレスラーです。カルガリー出身の彼は、1970年代から続くレスリング一家に育ち、プロレスと共に育ったような環境で成長しました。彼の父親は著名なレスラー、デイビーボーイ・スミスであり、母親はダイアナ・ハートという、ハート・ファミリーの一員。これにより、スミスJr.は幼いころからプロレスと密接に関わっていたのです。

プロレスとの出会い

スミスJr.は幼少期からプロレスに魅了され、従兄弟たちと共に祖父のスチュ・ハートが運営する道場「ダンジョン」で遊ぶことが日常でした。8歳の時には、正式に道場に通い始め、伯父たちからプロレスの指導を受けるようになりました。彼のレスラーとしてのキャリアは、1994年にカルガリーのスタンピード・レスリングでデビューしたことから始まります。この頃から、彼の目は日本のプロレスに向き始め、父が持ち帰った日本のプロレスやおもちゃに影響されたといいます。

WWEでの活動

2006年、スミスJr.はWWEと契約を結び、そこでデビッド・ハート・スミス（DHスミス）というリングネームで活動を始めました。彼は父が得意としていた技、ランニング・パワースラムを使って初めての勝利を収めるなど、その存在感を示しました。しかし、同年11月には薬物違反で1ヶ月の謹慎処分を受け、キャリアの分岐点に立たされました。

スミスJr.はその後、ハート・ダイナスティというユニットに加わり、タイソン・キッドやナタリヤと共にタッグチーム活動を展開。多くのタッグ王座を獲得しました。転機が訪れたのは2010年、レッスルマニア26での出来事で、ここで彼はファンにとってのヒーローへと変貌を遂げます。しかし、その後の追加ドラフトや試合での負けが続き、チームは解散状態に陥りました。

日本プロレスへの復帰

2011年にWWEを解雇された後、スミスJr.は日本のIGFやインディー団体で活動を開始。2012年には新日本プロレスに復帰し、鈴木みのるの率いる「鈴木軍」に参加。K.E.S.（Killer Elite Squad）というタッグチームを結成し、IWGPタッグ王座を獲得するなど、圧倒的な存在感を示しました。

ファイトスタイルと得意技

スミスJr.のファイトスタイルは、父の影響だけでなく、若い頃から獲得したさまざまな技術が反映されています。特に、日本のプロレスから学んだ技術は、彼のスタイル形成に大きく寄与しました。特に、ブルドッグ・ボムやシャープシューター、ジャーマン・スープレックスといった技を得意とし、試合の展開に取り入れています。

現在の活動

日本のプロレス界での活動を続けるスミスJr.は、全日本プロレスやMLWといった団体で試合を重ねており、2023年には新たな挑戦として全日本プロレスへの参戦も果たしました。歴史あるレスリング一家の血を引き継ぎ、彼はこれからも新たな試合を展開し続けるでしょう。プロレスラーとしての進化を遂げるスミスJr.から、今後も目が離せません。

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