機獣新世紀ZOIDS
『機獣新世紀ZOIDS』（きじゅうしんせいきゾイド）は、上山道郎による漫画作品で、1999年から2001年まで小学館の『月刊コロコロコミック』にて連載されました。この作品は、トミー（現タカラトミー）のゾイドシリーズ復活の先陣を切る役割を担い、低年齢層を中心に人気を集めました。しかし、その人気が故に、より低年齢層向けのゾイド漫画へと方針転換が図られ、連載は打ち切りとなりました。
単行本はてんとう虫コミックスから全5巻が刊行され、後に『ゾイド -ZOIDS-』というタイトルでアニメ化もされました。ただし、アニメ版は基本的な登場人物こそ共通していますが、ストーリー展開は漫画版とは大きく異なっています。物語に登場する主役級ゾイド、例えばブレードライガーやジェノザウラーなどは、アニメの物語進行に合わせて登場します。また、『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』の放送開始後も連載は継続されたため、ライガーゼロやバーサークフューラーといった新型ゾイドも登場します。作者の趣味からか、作品には中華圏風の人物や機体名がしばしば見られるのも特徴です。
連載終了後、続編にあたる『機獣新世紀ZOIDS EX』が上山道郎のウェブサイトで不定期に連載されました。この続編は同人誌としても販売されましたが、現在では入手が非常に困難となっています。
連載開始から20周年を記念し、2019年7月には『新装版 機獣新世紀ZOIDS』が小学館クリエイティブから全3巻で復刻されました。この新装版には旧単行本全5巻に収録された29話に加え、これまで未収録だった短編も収録されています。ただし、上山が個人で発表していた続編や外伝は収録されていません。新装版には、キャラクター設定画や雑誌掲載時のカラー扉絵、カラーイラストなどが巻末に収録されており、ファンにとっては貴重な資料となっています。復刊の背景には、権利関係の複雑さから長らく復刊が実現できなかったものの、若手編集者の粘り強い交渉によって企画から1年かけて実現したという経緯があります。
さらに、新装版第1巻の発売を記念して、『コロコロアニキ』2019年夏号には新作読み切りが掲載され、書き下ろしの付録も付きました。また、2019年12月にはゾイド第3期シリーズを扱った『月刊コロコロコミック』増刊『ゾイドワイルドファンブックVol.1』にも描き下ろしの新作が掲載されました。『コロコロアニキ』掲載分は新装版第3巻に収録されていますが、『ゾイドワイルドファンブック』掲載分は単行本には未収録です。
物語の舞台は惑星Ziのエレミア砂漠。主人公のバンは、野良のガイサックに追われて古代遺跡に迷い込み、そこでオーガノイドのジークと出会います。ジークと共にガイサックを退けたバンは故郷に戻りますが、レイヴンとセイバータイガーが襲来します。一度はこれを撃破するものの、レイヴンのオーガノイド・シャドーがセイバータイガーと合体し、強化されたセイバータイガーに苦戦を強いられます。そこで、フィーネの助言に従い、ジークと休眠状態にあったコマンドウルフを合体させ、これを迎え撃ちます。激戦の末、コマンドウルフとセイバータイガーは相打ちになりますが、その瞬間、バンはコマンドウルフの中に亡き父の思念を感じ取ります。
故郷を離れて旅に出たバンは、砂嵐でステルスバイパーを駆る盗賊アーバインと出会います。オーガノイドのジークを巡り争うバンとアーバインですが、追手の盗賊団に襲撃され、共に戦うことになります。その後、ムンベイと出会ったバンたちは、アーバインが盗賊団からシャドーキーを奪っていたことを知ります。再び盗賊団に襲撃された一行はフィーネを人質に取られ、アジトのベルヴァ砦跡へと向かいます。そこで、シーザーがレッドホーンの攻撃で損傷しますが、ジークと合体・修復し、盗賊団を退けます。そして、シャドーキーが発見された遺跡でフィーネはゾイドイヴの存在を知ります。
ゾイドイヴの手掛かりを求めて、バンたちは港町ポルトやミュールの町を訪れ、レイヴンのジェノザウラーやハンナ・ハンナのデススティンガーなどの強敵と戦います。その中で、シーザーもブレードライガーを経てライガーゼロへと進化していきます。さらに、ゾイドの中にも心の存在があることを知り、ウェンディーヌとの出会いを通して、その意味を深く理解していきます。レイヴンの双子の兄ドニー・チェンとの出会いを通じて、ゾイドイヴとはすべてのゾイドコアのルーツであり、帝国摂政プロイツェンがDと呼ばれるゾイドの復活を目論んでいることを知ります。レイヴンは、D復活のためにプロイツェンの部下として暗躍していました。
ドニーの協力で再会したバンとレイヴンは、バーサークフューラー・シャドーエッジとライガーゼロ・シーザー・ザ・キングで一騎打ちを繰り広げます。その中で、ジークの力でレイヴンの精神に入り込んだバンは、彼の過去の苦悩と本心を知り、共に戦いを終えることを決めます。
主要な登場人物としては、主人公のバン・フライハイト、オーガノイドのジーク、そしてゾイドの遺伝情報を活性化させる能力を持つフィーネなどがいます。また、盗賊から共闘する仲間となるアーバインや、バンの姉マリアも重要な役割を果たします。レイヴンは最強のライバルとして、シャドーを従え、物語に深く関わります。
漫画版では、バンは格闘戦を主体とし、火器攻撃をほとんど行わないのが特徴です。また、ゾイドにはそれぞれ固有名が与えられており、アニメ版と比較してゾイドのキャラクター性が強く描かれています。
登場ゾイドとしては、バンのコマンドウルフ（ジーク）、シールドライガー（シーザー）、ブレードライガー、ライガーゼロなど、アーバインのステルスバイパー、ステルスドラゴン、その他にもストームソーダー、ディバイソン、デススティンガー、バーサークフューラーなどが物語を彩ります。
続編である『機獣新世紀ZOIDS EX』では、物語がさらに展開していきます。
コミックスは、てんとう虫コミックスで全5巻、新装版で全3巻が発売されています。この作品は、ゾイドファンにとって欠かせない、魅力的なシリーズとなっています。
単行本はてんとう虫コミックスから全5巻が刊行され、後に『ゾイド -ZOIDS-』というタイトルでアニメ化もされました。ただし、アニメ版は基本的な登場人物こそ共通していますが、ストーリー展開は漫画版とは大きく異なっています。物語に登場する主役級ゾイド、例えばブレードライガーやジェノザウラーなどは、アニメの物語進行に合わせて登場します。また、『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』の放送開始後も連載は継続されたため、ライガーゼロやバーサークフューラーといった新型ゾイドも登場します。作者の趣味からか、作品には中華圏風の人物や機体名がしばしば見られるのも特徴です。
連載終了後、続編にあたる『機獣新世紀ZOIDS EX』が上山道郎のウェブサイトで不定期に連載されました。この続編は同人誌としても販売されましたが、現在では入手が非常に困難となっています。
連載開始から20周年を記念し、2019年7月には『新装版 機獣新世紀ZOIDS』が小学館クリエイティブから全3巻で復刻されました。この新装版には旧単行本全5巻に収録された29話に加え、これまで未収録だった短編も収録されています。ただし、上山が個人で発表していた続編や外伝は収録されていません。新装版には、キャラクター設定画や雑誌掲載時のカラー扉絵、カラーイラストなどが巻末に収録されており、ファンにとっては貴重な資料となっています。復刊の背景には、権利関係の複雑さから長らく復刊が実現できなかったものの、若手編集者の粘り強い交渉によって企画から1年かけて実現したという経緯があります。
さらに、新装版第1巻の発売を記念して、『コロコロアニキ』2019年夏号には新作読み切りが掲載され、書き下ろしの付録も付きました。また、2019年12月にはゾイド第3期シリーズを扱った『月刊コロコロコミック』増刊『ゾイドワイルドファンブックVol.1』にも描き下ろしの新作が掲載されました。『コロコロアニキ』掲載分は新装版第3巻に収録されていますが、『ゾイドワイルドファンブック』掲載分は単行本には未収録です。
物語の舞台は惑星Ziのエレミア砂漠。主人公のバンは、野良のガイサックに追われて古代遺跡に迷い込み、そこでオーガノイドのジークと出会います。ジークと共にガイサックを退けたバンは故郷に戻りますが、レイヴンとセイバータイガーが襲来します。一度はこれを撃破するものの、レイヴンのオーガノイド・シャドーがセイバータイガーと合体し、強化されたセイバータイガーに苦戦を強いられます。そこで、フィーネの助言に従い、ジークと休眠状態にあったコマンドウルフを合体させ、これを迎え撃ちます。激戦の末、コマンドウルフとセイバータイガーは相打ちになりますが、その瞬間、バンはコマンドウルフの中に亡き父の思念を感じ取ります。
故郷を離れて旅に出たバンは、砂嵐でステルスバイパーを駆る盗賊アーバインと出会います。オーガノイドのジークを巡り争うバンとアーバインですが、追手の盗賊団に襲撃され、共に戦うことになります。その後、ムンベイと出会ったバンたちは、アーバインが盗賊団からシャドーキーを奪っていたことを知ります。再び盗賊団に襲撃された一行はフィーネを人質に取られ、アジトのベルヴァ砦跡へと向かいます。そこで、シーザーがレッドホーンの攻撃で損傷しますが、ジークと合体・修復し、盗賊団を退けます。そして、シャドーキーが発見された遺跡でフィーネはゾイドイヴの存在を知ります。
ゾイドイヴの手掛かりを求めて、バンたちは港町ポルトやミュールの町を訪れ、レイヴンのジェノザウラーやハンナ・ハンナのデススティンガーなどの強敵と戦います。その中で、シーザーもブレードライガーを経てライガーゼロへと進化していきます。さらに、ゾイドの中にも心の存在があることを知り、ウェンディーヌとの出会いを通して、その意味を深く理解していきます。レイヴンの双子の兄ドニー・チェンとの出会いを通じて、ゾイドイヴとはすべてのゾイドコアのルーツであり、帝国摂政プロイツェンがDと呼ばれるゾイドの復活を目論んでいることを知ります。レイヴンは、D復活のためにプロイツェンの部下として暗躍していました。
ドニーの協力で再会したバンとレイヴンは、バーサークフューラー・シャドーエッジとライガーゼロ・シーザー・ザ・キングで一騎打ちを繰り広げます。その中で、ジークの力でレイヴンの精神に入り込んだバンは、彼の過去の苦悩と本心を知り、共に戦いを終えることを決めます。
主要な登場人物としては、主人公のバン・フライハイト、オーガノイドのジーク、そしてゾイドの遺伝情報を活性化させる能力を持つフィーネなどがいます。また、盗賊から共闘する仲間となるアーバインや、バンの姉マリアも重要な役割を果たします。レイヴンは最強のライバルとして、シャドーを従え、物語に深く関わります。
漫画版では、バンは格闘戦を主体とし、火器攻撃をほとんど行わないのが特徴です。また、ゾイドにはそれぞれ固有名が与えられており、アニメ版と比較してゾイドのキャラクター性が強く描かれています。
登場ゾイドとしては、バンのコマンドウルフ（ジーク）、シールドライガー（シーザー）、ブレードライガー、ライガーゼロなど、アーバインのステルスバイパー、ステルスドラゴン、その他にもストームソーダー、ディバイソン、デススティンガー、バーサークフューラーなどが物語を彩ります。
続編である『機獣新世紀ZOIDS EX』では、物語がさらに展開していきます。
コミックスは、てんとう虫コミックスで全5巻、新装版で全3巻が発売されています。この作品は、ゾイドファンにとって欠かせない、魅力的なシリーズとなっています。
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