デルビーイタリアーノ

イタリアの栄光をかけた競走：デルビーイタリアーノ

イタリアダービーを意味する「デルビーイタリアーノ」は、イタリア競馬界の最高峰競走の一つです。その歴史と伝統は深く、平地競走と繋駕速歩競走の2つの形態で競われます。この記事では、それぞれの競走の魅力と特徴を詳しく解説します。

デルビーイタリアーノ（平地競走）：サラブレッドの頂点を目指して

1884年に創設されたデルビーイタリアーノ（平地競走）は、当初カパネッレ競馬場の芝2400mで行われていましたが、2008年からは芝2200mに変更されました。第二次世界大戦中の1944年のみ「イタリアミラノ大賞」として施行され、イタリア王国時代には「ダービーレアロ」とも呼ばれていました。

現在はグループ2に格付けされ、サラブレッドの3歳牡馬と牝馬が出走資格を得ます。2009年にはG2に降格されたため、イタリア3歳三冠競走でG1格付けの競走はなくなりました。近年は、イタリア地元馬に加え、ドイツ、イギリス、フランスからの遠征馬も参戦し、国際色豊かなレースとなっています。

数々の名馬がデルビーイタリアーノを制覇してきました。ネアルコやホワイトマズルといった伝説的名馬もその名を連ねています。初期のレースでは牝馬の活躍が目立ち、11頭もの牝馬が優勝を飾りましたが、1937年のドナテッロ以降は牡馬が勝利を収めています。20世紀初頭には、著名な生産者フェデリコ・テシオ氏の生産馬が22勝という圧倒的な成績を残しました。

デルビーイタリアーノ（繋駕速歩競走）：イタリア競馬のもう一つの顔

1926年に創設されたデルビーイタリアノ（繋駕速歩競走）は、日本ではあまり馴染みのない繋駕速歩競走ですが、イタリアでは平地競走よりも規模の大きな競走として盛んに行われています。トゥディヴァレ競馬場を舞台に、イタリア産3歳馬がその実力を競います。

近年では、Expo Wise As（2023年）、Dimitri Ferm（2022年）、Charmant De Zack（2021年）など、数々の名馬が優勝を飾っています。以下に、2000年以降の優勝馬をリストアップします。



1999年以前の優勝馬については、イタリア語版Wikipediaの「Derby italiano di trotto」の記事を参照ください。

まとめ

デルビーイタリアーノは、イタリア競馬の歴史と伝統を象徴する重要な競走です。平地競走と繋駕速歩競走、それぞれの競走に独特の魅力があり、イタリア競馬の豊かな側面を垣間見ることができます。今後も、多くの名馬がデルビーイタリアーノの歴史に名を刻んでいくことでしょう。

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