トミー・ミローン

トミー・ミローン：技巧派左腕、MLBを渡り歩くベテラン

トマソ・アンソニー・"トミー"・ミローン（Tomaso Anthony "Tommy" Milone、1987年2月16日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡ソーガス出身のプロ野球選手（投手）。左投左打で、MLBのシアトル・マリナーズに所属しています。

プロ入りからアスレチックス時代

2008年のMLBドラフト10巡目（全体301位）でワシントン・ナショナルズから指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。2011年9月3日のニューヨーク・メッツ戦でメジャーデビューを果たし、アンヘル・パガンから記念すべき初奪三振を記録。さらに、メジャー初打席では3点本塁打を放ち、鮮烈なデビューを飾りました。

2011年12月23日には、ジオ・ゴンザレスとのトレードで、ブラッド・ピーコック、デレク・ノリス、A.J.コールと共にオークランド・アスレチックスへ移籍。2012年には、東京ドームで開催されたMLB日本開幕戦のメンバーとして来日し、読売ジャイアンツとのプレシーズンゲームで先発を務めました。カート・スズキとのバッテリーで5回を無失点に抑え、日本のファンにもその実力をアピールしました。同年6月21日のロサンゼルス・ドジャース戦では自身初の完封勝利を達成。開幕から先発ローテーションを守り抜き、チーム最多の190回を投げて、トップタイの13勝を挙げ、チームの地区優勝に大きく貢献しました。

ツインズ、ブルワーズ、メッツ時代

2014年7月31日、サム・ファルドとのトレードでミネソタ・ツインズへ移籍。しかし、ツインズでは期待されたほどの成績を残せず、2015年は先発の一角として24試合に登板し、9勝5敗1セーブ、防御率4点台とやや復調の兆しを見せました。2016年は、AAA級での調整期間を経てメジャーに復帰。19試合に登板しましたが、3勝5敗、防御率5.71という成績に終わり、FAとなりました。

2016年12月14日、ミルウォーキー・ブルワーズと1年契約を結びましたが、2017年は不振のためDFAとなり、その後、ニューヨーク・メッツへ移籍。しかし、メッツでも目立った活躍はできず、FAとなりました。

ナショナルズ復帰から現在

2017年12月16日、古巣であるワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結び、2018年はAAA級で過ごした後、メジャーに昇格。しかし、再びマイナー降格となり、FAとなりました。2018年12月8日には、シアトル・マリナーズとマイナー契約を締結。2019年にメジャー契約を結び、先発として登板を果たしました。

2020年はボルチモア・オリオールズで自身初の開幕投手を務めましたが、その後アトランタ・ブレーブスへ移籍。2021年はトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、メジャー昇格を果たしましたが、シーズン途中に自由契約となりました。その後、シンシナティ・レッズとマイナー契約を結びましたが、メジャー昇格は叶わず、FAとなりました。

2022年4月1日、マリナーズと再びマイナー契約。AAA級でのプレーを経て、6月18日にメジャー契約を結び、ロースター入りしました。背番号は『53』。

プレースタイル

トミー・ミローンは、ボール球を振らせる技術と、打者のタイミングを外す能力に長けた技巧派左腕です。内角への速球と外角への変化球を効果的に使い分け、打者を翻弄します。

長年にわたり、様々なチームでプレーしてきた経験豊富なベテランとして、今後の活躍が期待されます。

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