トヨタ・ピクシスエポック

ピクシス エポック (PIXIS EPOCH)

ピクシス エポックは、トヨタ自動車が販売する軽自動車です。親会社であるダイハツ工業からのOEM供給を受け、2012年に販売を開始しました。

概要

トヨタ自動車の軽自動車「ピクシス」シリーズとして、ピクシス スペース、ピクシス トラック、ピクシス バンに続き、第4弾として発売されました。ミラ イースをベースとしており、低燃費と手頃な価格が特徴です。2012年12月には、富士重工業（現SUBARU）からプレオ+が発売され、姉妹車となりました。2023年6月にピクシスジョイが生産終了したことで、コペンGR SPORTを除き、トヨタブランドで唯一の軽乗用車となりました。

初代 LA300A/310A型 (2012年 - 2017年)

2012年5月に発表・発売されました。グレード体系、装備内容、ボディカラー、価格はベース車であるミライースとほぼ同一で、エンブレムが異なる程度です。リアエンブレムの配置がミライースとは異なっています。

2013年8月にはマイナーチェンジを実施。エンジンに「クールドi-EGR」やCVTサーモコントローラーを採用、フロントデザインを変更し、タイヤディフレクターを採用するなど、空力性能を高めました。これにより、燃費性能が向上し、JC08モード燃費で2WD車は33.4km/L、4WD車は30.4km/Lを達成しました。また、エマージェンシーストップシグナルを全車に標準装備し、衝突被害軽減ブレーキ「スマートアシスト」を一部グレードに設定するなど、安全性能を強化しました。

2014年7月には一部改良を実施。エンジンの改良により、JC08モード燃費で2WD車は35.2km/L、4WD車は32.2km/Lに向上しました。また、X系グレードと「G"SA"」・「Gf"SA"」には、ブラックシート表皮を採用した「ブラックインテリアパック」をオプション設定しました。

2015年4月には一部改良を実施。アイドリングストップ機能「eco IDLE」を改良し、坂道発進時に車両の後退を防ぐヒルホールドシステムを全車に標準装備しました。

2016年7月には仕様変更が行われ、ボディカラーの「アーバンナイトブルークリスタルメタリック」が廃止されました。

2017年4月に初代ミライースおよび初代プレオ+と共に生産を終了。在庫分のみの販売となりました。

2017年5月12日にフルモデルチェンジに伴い、初代モデルの販売を終了しました。

2代目 LA350A/360A型 (2017年 - )

2017年5月12日にフルモデルチェンジ。「ミラ イース」、「プレオ+」から3日遅れての発表となりました。

外観は初代同様、エンブレム類が変更されている点に加え、「G"SA III"」では、14インチアルミホイールのセンターキャップの意匠がブラックに変更されています。パワートレインは初代モデルを踏襲していますが、アクセルペダルに対するエンジン反応を良くしたことで発進や追越時の加速性能を向上させています。衝突回避支援システム「スマートアシスト」は、ステレオカメラ方式の「スマートアシストIII」となり、対歩行者にも対応しました。内装ではドライビングポジションの改善などが行われ、バックドアはスイッチ式バックドアオープナーを標準装備しました。

グレード構成・車両本体価格・装備内容・オプション内容は2代目ミライースと同一です。4WD車は2WD車と同じグレード名に統一されています。

ボディカラーも2代目ミライースに準じており、新規色のスカイブルーメタリック、スプラッシュブルーメタリック、マゼンタベリーマイカメタリック、レモンスカッシュクリスタルメタリックが追加されました。

2018年8月1日には一部改良を実施。燃料消費率と排出ガスがWLTCモードに対応しました。

2020年1月には仕様変更が行われ、「L」・「L"SA III"」・「X"SA III"」・「G"SA III"」においてボディカラーの設定が変更されました。

2020年5月1日には、東京都を除く全ての地域での全車種併売化に伴い、トヨタ店・トヨペット店での取扱地域が全国に拡大されました。

2020年9月には仕様変更が行われ、「L」・「L"SA III"」・「X"SA III"」・「G"SA III"」においてボディカラーの設定が変更されました。

2020年12月1日には一部改良が実施され、オートライトが全車に標準装備されました。

2022年7月25日にはピクシスジョイと共に一部改良。車外騒音規制などの法規対応が行われましたが、性能・装備・グレード体系は従来通りとなりました。

2023年12月20日には、OEM元のダイハツ工業の不正問題の調査で対象がほぼ全ての車種に拡大することが明らかとなり、国内外の全てのダイハツ工業製の車種の出荷を停止する方向で調整することとなりました。

2024年9月3日には一部改良が発表され、リアソナーの増強、寒冷地仕様の拡大、グレード体系の整理が行われました。

車名の由来

エポック (EPOCH) とは、「（新）時代」を意味します。

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