トンボー (小惑星)

トンボー (1604 Tombaugh) について

トンボーは、小惑星帯に位置する小惑星であり、1931年3月24日にアメリカ、アリゾナ州フラッグスタッフにあるローウェル天文台で、カール・オットー・ランプランドによって発見されました。この小惑星は、ランプランドが発見した唯一の小惑星として知られています。

発見の経緯

トンボーの発見は、偶然の産物でした。ローウェル天文台では、パーシヴァル・ローウェルの遺志を継ぎ、クライド・トンボーが新惑星の探査を行っていました。トンボーは1930年2月18日に冥王星を発見しましたが、その大きさは予想よりも小さく、探査は継続されました。ブリンクコンパレーターを用いた掃天観測の中で、トンボーが撮影した写真乾板に、この小惑星の姿が捉えられていたのです。

名称の由来

トンボーの名前は、冥王星の発見者として世界的に知られる天文学者、クライド・トンボーに由来しています。ローウェル天文台は、冥王星の発見50周年を記念して1980年2月18日に開催されたシンポジウムの際、この小惑星を「トンボー」と命名することを決定しました。この命名は、1980年4月の小惑星回報（MPC 5280）で正式に公表されました。

トンボーの特徴

トンボーは小惑星帯に位置する小惑星であり、その軌道要素はJPL（ジェット推進研究所）のデータベースで確認できます。この小惑星は、天文学史において重要な位置を占めており、その発見は、冥王星発見という大偉業の陰に隠れた、もう一つの重要な成果と言えるでしょう。

クライド・トンボーの功績

クライド・トンボーは、ローウェル天文台で新惑星の探査に尽力し、その過程で冥王星を発見しました。彼の発見は、太陽系の外縁部に位置する天体の理解に大きく貢献しました。トンボーの業績は、天文学の歴史に深く刻まれており、その名前は小惑星トンボーによって、これからも語り継がれていくでしょう。

まとめ

小惑星トンボーは、冥王星発見という大きな成果の裏で、ランプランドが発見した唯一の小惑星であり、クライド・トンボーの名を冠する小惑星です。その発見の背景には、ローウェル天文台の継続的な掃天観測と、トンボーの偉大な貢献がありました。トンボーは、その発見の経緯や名前の由来からも、天文学の歴史において重要な存在です。

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* 外部リンク：トンボーの軌道要素（JPL、英語）

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