ドーハ国際空港

ドーハ国際空港について

ドーハ国際空港（アラビア語: مطار الدوحة الدولي）は、カタールの首都ドーハに位置する空港です。かつてはカタール唯一の国際空港として、重要な役割を担っていました。

歴史

2014年5月27日にハマド国際空港が完成するまで、ドーハ国際空港は民間航空便の拠点でした。しかし、ハマド国際空港の開港に伴い、全ての民間航空便の業務は新空港へ移管されました。その後、2022年にカタールで開催されたFIFAワールドカップに向け、航空便の需要増加に対応するため、2022年9月より一部の商用フライトが再びドーハ国際空港を使用するようになりました。

空港の概要

以前のドーハ国際空港は、出発・トランジットターミナルと到着ターミナルに分かれていました。ボーディングブリッジは設置されておらず、乗客は専用バスで駐機場との間を移動していました。2013年12月1日には、全ての貨物便がハマド国際空港に移転し、2014年4月30日には一部の旅客便も移管されました。そして同年5月27日、全ての民間航空便が新空港へと完全移行しました。

空港コードについては、以前はIATA空港コード「DOH」が使用されていましたが、このコードはハマド国際空港に引き継がれ、現在は「DIA」がドーハ国際空港のコードとなっています。

移転前の就航路線

移転前のドーハ国際空港は、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北米など、世界各地への路線を擁していました。以下は主な就航都市の一覧です。

アジア

中東

アラブ首長国連邦：ドバイ、アブダビ、ラアス・アル＝ハイマ、シャールジャ
バーレーン：バーレーン
サウジアラビア：リヤド、ジッダ
オマーン：マスカット
クウェート：クウェートシティ
シリア：ダマスカス
レバノン：ベイルート
イエメン：サナア
トルコ：イスタンブール
イラン：テヘラン、シーラーズ、バンダレ・アッバース、ラーマルド

南アジア

パキスタン：カラチ、ラホール、イスラマバード、ペシャワル
インド：デリー、ムンバイ、コーチ、カリカット、ティルヴァナンタプラム、マンガロール
バングラデシュ：ダッカ、チッタゴン、シレット
ネパール：カトマンズ

ヨーロッパ

西欧

ドイツ：フランクフルト
オランダ：アムステルダム

アフリカ

エジプト：カイロ
スーダン：ハルツーム

北米

アメリカ合衆国：ワシントンD.C.

事故

1979年3月14日、ドーハ国際空港では重大な航空事故が発生しました。アンマンから到着したアリア＝ロイヤル・ヨルダン航空600便が着陸に失敗し、滑走路に墜落しました。この事故により、乗員乗客64名のうち45名が亡くなりました。犠牲者には、日本人2名も含まれていました。

関連情報

ドーハ国際空港公式ウェブサイト（英語・フランス語）
* 新ドーハ国際空港プロジェクトウェブサイト（英語）


現在、ドーハ国際空港は、ハマド国際空港の補完的な役割を担い、カタールの航空輸送を支えています。

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