ナイトモーニン

ナイトモーニン

『ナイトモーニン』（NIGHT MORNING）は、1990年4月8日（7日深夜）から同年9月29日（28日深夜）にかけて、関西テレビで放送された深夜バラエティ番組です。この番組は関西ローカルで放送され、関西テレビと吉本興業が共同で企画・製作を手がけました。

番組コンセプト

本番組が掲げた最大のコンセプトは、「日本一早いモーニングショー」というユニークなものでした。深夜という放送時間帯にもかかわらず、「モーニングショー」を名乗るという逆説的な発想で、視聴者の関心を引きました。番組の冒頭では、そのコンセプトを示すかのように、『この番組は、日本一で一番早く始まるモーニングショーであります。』というテロップが画面に表示されていました。これは、当時の朝の情報番組のフォーマットをパロディ化しつつ、深夜帯ならではの自由で型破りなバラエティ内容との対比を楽しむ狙いがあったと言えるでしょう。

出演者

番組の司会、MCは、上方落語界の大御所であり、テレビでも幅広く活躍していた笑福亭仁鶴氏が務めました。仁鶴氏のもと、番組を盛り上げたレギュラー出演者には、当時関西のお笑い界を代表する芸人たちが顔を揃えました。

具体的には、個性的な漫才で人気のコメディNo.1（坂田利夫、前田五郎）や、卓越した話芸を持つ漫才コンビの中田カウス・ボタン（中田カウス、中田ボタン）が出演しました。さらに、吉本新喜劇でもおなじみのキャラクターとして親しまれていたチャーリー浜氏や、体を張ったギャグで人気を博した島木譲二氏といった面々もレギュラーとして参加し、番組に多様な彩りを加えました。これらの実力派芸人たちが、番組の基盤となる笑いを作り出しました。

主なコーナー

番組の中心的なコーナーとして、「仁鶴のGood Morning マフィア」が設けられていました。これは、マフィアのボスとそのファミリーが朝食の席で会議を開く、という設定のコントです。このコントには、レギュラー出演者たちがそれぞれマフィアファミリーの一員としてユニークな役名で登場しました。

具体的には、笑福亭仁鶴氏がボスの「ニカクビッチ」を演じ、坂田利夫氏が「パッパラ坂田」、前田五郎氏が「ゴロスキー」、中田カウス氏が「カウチーノ」、中田ボタン氏が「ボタタリアン」、そして島木譲二氏が「パンチーノ・ジョージ」として出演しました。コントの内容は、放送時の時事問題や季節の話題などをテーマに、マフィアファミリーがユーモラスなやり取りを展開するというもので、タイムリーな笑いを追求しました。

この「仁鶴のGood Morning マフィア」のコーナーには、様々な分野からゲストも招かれました。インプット情報によれば、チャンバラトリオの山根伸介氏、桂きん枝氏（現在の四代目 桂小文枝）、桂小枝氏といった落語家・芸人のほか、ジョニー広瀬氏、料理研究家の程一彦氏などがゲストとして登場したことが確認されています。

また、番組内には他にも「チャーリー浜の」と冠されたコーナーや、「仁鶴のおじさん立入禁止」、「おはようございまショー」といった名称のコーナーが存在していたこともインプット情報からうかがえます。

まとめ

『ナイトモーニン』は、1990年に約半年間放送された関西テレビの深夜バラエティでした。「日本一早いモーニングショー」という斬新なコンセプトのもと、笑福亭仁鶴氏をMCに、コメディNo.1、中田カウス・ボタン、チャーリー浜、島木譲二といった当時の関西を代表する芸人たちが集結しました。特に、時事ネタを交えたマフィアコント「仁鶴のGood Morning マフィア」は、番組の特色をよく表していました。深夜帯における関西らしいお笑い色の強い番組として、一定期間、視聴者に親しまれた存在でした。

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