ナリタセンチュリー

ナリタセンチュリー (Narita Century)

ナリタセンチュリーは、1999年3月20日に生まれた日本の競走馬で、主に種牡馬としても知られています。彼の競走生活の中で特に印象深いのは、2004年の京都大賞典や2005年の京都記念での勝利です。また、彼の落札価格は1999年のセレクトセールで2050万円（消費税抜）でした。以下に彼の経歴を詳述します。

経歴

3歳（2002年）

2002年の1月に京都競馬場でデビューを果たしたナリタセンチュリーは、皐月賞に出走したノーリーズンに対して4着となる記録を残しました。初戦の鞍上は武幸四郎騎手であったものの、以降は田島裕和騎手が騎乗し続けました。この1年で8勝を挙げ、その全てが田島の騎乗によるものでした。若草ステークスでは、ダート未勝利戦を勝利したばかりながら、その後の重賞を三勝したローエングリンに0.5秒差での4着という結果を残しました。次の500万下条件戦では、後の重賞馬マイソールサウンドの3着となり、そこから一時休養に入ります。

4歳（2003年）

約10ヶ月の休養を経て復帰すると、競走馬としての実力をしっかり示します。1000万下のレースに出走し、4馬身差をつけて勝利。その後は、特別戦でも安定した成績を残し、初の重賞挑戦となる金鯱賞にも出走しました。結果は7着でしたが、そのレースではGI級のテイエムオーシャンと先着し、高い競争力を見せました。

5歳（2004年）

次の年、2004年に入ると、ナリタセンチュリーは再び輝きを放ちます。京都大賞典では、いつものように後方からのレースを繰り広げ、直線でのレースを盛り上げると見事に勝利を飾り、重賞初制覇を達成します。この勝利は彼と田島の関係において特別な意味を持っておりました。続く天皇賞（春）でも5着に入り、その後のレースでは形式が異なる敵との戦いを挑みました。

6歳（2005年）

2005年に入ると、日経新春杯での不運を経て、京都記念では幸運が舞い戻ります。田島とのコンビが復活し、雨の影響を受けつつも圧倒的な走りを見せ、重賞2勝目を獲得しました。しかし、その後の天皇賞（春）では体調に不安を抱え長期休養へと繋がってしまいました。

7歳（2006年）

復帰戦は天皇賞（春）でしたが、安定したパフォーマンスを保つことができず、結果は12着に終わりました。続く宝塚記念では、内を回りながらも見事に2着に食い込むなど、依然として素質馬としての実力を発揮しました。しかし、この後屈腱炎を発症し、引退を余儀なくされます。

引退後

引退後は北海道日高町の日高軽種牡馬農協で種牡馬として活動しましたが、十分な人気を得られず、別の農場へ移ることになりました。最終的には乗馬としての生活を送り、愛称「ナリー」で愛される存在となります。彼の近況は時折SNSでアップされており、その姿は多くのファンに愛され続けているようです。

競走成績

ナリタセンチュリーは数々の競走を経て、その実力や魅力を多くの競馬ファンに伝えてきました。彼の競走成績は、netkeiba.comおよびJBISサーチに基づいて確認できます。

血統表

ナリタセンチュリーは、従兄弟にニシノナースコールやブラックエンブレムなど、数多くの名馬たちとの血縁関係を持っています。

ナリタセンチュリーの競走生活は、その成績だけでなく、彼が築いた絆による深い感動を残しています。彼の物語は、競馬ファンの心に永遠に刻まれることでしょう。

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