ニック・ペリー

ニック・ペリー（Nick Perry）は、1990年4月12日生まれ、ミシガン州デトロイト出身のアメリカンフットボール選手でした。NFLのグリーンベイ・パッカーズでラインバッカーとして活躍しました。

高校時代

当初はマッケンジー高校に通っていましたが、高校3年生の時に学校が閉鎖されたため、マーティン・ルーサー・キング高校に転校しました。高校2年生の時には75タックル、11サックを記録し、デトロイト大都市圏のオールチームに選出される活躍を見せました。3年生になると、ディフェンシブエンドとして147タックル、36サックというミシガン州の記録を打ち立てました。タイトエンドとしても14回のレシーブで310ヤード、8TDを記録しました。これらの活躍が認められ、USAトゥデイ、EAスポーツから高校生のオールアメリカンファーストチームに、Scout.comからもセカンドチームに選ばれました。

大学進学前には、40ヤード走で4秒51、ベンチプレスで315ポンド、GPA3.3という記録を残し、マイアミ大学、ミシガン大学、ミシガン州立大学、USCから奨学金のオファーを受け、USCに進学しました。

大学時代

2008年は練習生として過ごしました。2009年には、控えのディフェンシブエンドとして、主にパスプレーが予想される場面で出場しました。この年、13試合に出場し、24タックル、チームトップの8サックを記録。スタンフォード大学戦で初めて先発出場を果たし、スポーティングニュースからフレッシュマンオールアメリカンに選ばれました。

2010年には、9試合に先発を含む12試合に出場しましたが、開幕戦のハワイ大学戦は足首の故障で欠場しました。この年、25タックル、4サック、2ファンブルフォース、1ファンブルリカバーを記録しました。

2011年には、12試合に出場し、パシフィック12カンファレンストップとなる9.5サックを記録しました。そして、12月に最終学年に進学せず、NFLドラフトにアーリーエントリーすることを表明しました。

ドラフト前には、優れたパスラッシャーとして注目を集めましたが、怪我の多さや調子の波の激しさも指摘されました。スカウティング・コンバインでは、40ヤード走で4秒64、ベンチプレスで35回、垂直跳び、立ち幅跳びでも高い身体能力を示しました。

NFL

2012年のNFLドラフトで、グリーンベイ・パッカーズから1巡目全体28位で指名を受けました。パッカーズでは、3-4ディフェンスのアウトサイドラインバッカーとして起用され、開幕戦から先発出場を果たしました。彼の加入により、チームのエースであるクレイ・マシューズへのマークが分散される効果がありました。しかし、第6週の試合で膝を負傷。手首の手術を受けることになり、11月7日に故障者リスト入りしました。この年は6試合に出場し、18タックル、2サックを記録しました。

ニック・ペリーは、その高い身体能力と潜在能力でNFLでの活躍を期待されましたが、怪我に悩まされ、その才能を十分に発揮することができませんでした。しかし、彼は常に全力を尽くし、チームに貢献しようと努力しました。彼の努力は、多くのファンに記憶されています。

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