ネットワーク・7

『ネットワーク・7』

『ネットワーク・7』（ネットワーク・セブン）は、1995年4月から2001年3月にかけて、日本テレビ系列（NNS）に加盟する東北地方および新潟県の計7つの放送局で共同制作・放送されたブロックネット形式の情報番組です。東北電力の一社提供番組として、毎週土曜日の午前10時から10時30分までの30分間にわたって放送されました。参加局は、ミヤギテレビ（MMT）、青森放送（RAB）、テレビ岩手（TVI）、秋田放送（ABS）、山形放送（YBC）、福島中央テレビ（FCT）、そしてテレビ新潟（TeNY）でした。テーマ曲には、フランスの作曲家ポール・モーリアによる「Felicidad (Margherita)」が使用されました。

番組の系譜

東北電力提供によるNNSブロックネット番組は、『ネットワーク・7』が始まる以前から存在していました。1986年3月に始まった『久里千春のさわやかネットワーク』や、1989年4月からの菅原孝司氏が司会を務めた『白い国紀行』などがこれにあたり、これらの番組は当初、月曜日から金曜日までの帯番組として午前に放送されていました。その後、放送形態は週1回の放送へと移行し、1993年4月からは『伊東四朗のOh!千客万来』、そして『真屋順子の笑顔toえがお』が放送されました。『ネットワーク・7』は、これらの週1回放送番組の流れを汲んで開始されたものです。

青森県におけるネット局の変遷

『ネットワーク・7』の放送開始は、特に青森県における東北電力提供番組のネット状況に大きな変化をもたらしました。それまで青森県では、本来ミヤギテレビと同じNNS系列である青森放送（RAB）が、同じ東北電力提供ながら系列が異なるフジテレビ系列（FNS）の仙台放送（OX）が制作する番組（『新サンデー・トーク』など）をネットしていました。一方で、ミヤギテレビ制作の番組は、NNS系列でもFNS系列でもないTBS系列（JNN）の青森テレビ（ATV）がネットするという、いわゆる「腸捻転」と呼ばれる複雑な状態が続いていたのです。青森県にはFNS系列局が存在しないため、このようなねじれ現象が生じていました。

しかし、『ネットワーク・7』では、番組内に各参加局から提供されるニュース映像を取り扱うコーナーが設けられていました。青森テレビが加盟するJNNには、「JNN協定」と呼ばれる強力な排他協定があり、系列外の局からニュース映像の提供を受けることなどが原則として禁じられています。この協定に抵触する可能性があったことから、『ネットワーク・7』の放送を機に、ミヤギテレビ制作の東北電力提供番組は本来の系列局である青森放送がネットする形に改められました。これにより、青森県における東北電力提供番組のネット関係は、系列に沿ったより自然な形に整理されることとなったのです。

主な出演者とその後

番組には、ジャーナリストで大学教授の遠藤八郎氏や、ミヤギテレビアナウンサーの盛朋子氏などが出演しました。盛朋子アナウンサーは、青森放送や青森テレビの所在地でもある青森県の出身でした。

『ネットワーク・7』は2001年3月にその歴史に幕を閉じましたが、翌2001年4月からは後継番組として『月刊 元気一番"生"テレビ』がスタートしました。この番組は『ネットワーク・7』とは異なり、月に1回の放送で、放送時間も土曜日の10時30分から11時25分に変更されました。

『ネットワーク・7』は、東北地方と新潟県を結ぶ地域情報番組として、また特定の地域における複雑なネット状況を解消するきっかけとなった番組として、その役割を果たしました。

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