ネヴァーベンド系

ネヴァーベンド系：成功を収めた種牡馬の系譜

ネヴァーベンド系は、サラブレッドの父系をたどる重要な系統の1つです。アメリカで活躍した競走馬ネヴァーベンドを祖とし、その種牡馬としての驚異的な成功によって、世界中にその血脈を広げました。ネヴァーベンド自身は、2歳時に輝きを見せましたが、その後は大きなレースでは勝利を掴むことができませんでした。しかし、その遺伝子は、多くの優れた競走馬を生み出す源となりました。

傑出した子孫たち

ネヴァーベンド系の成功を語る上で欠かせないのが、その子孫たちの活躍です。中でもミルリーフは、ダービーステークスと凱旋門賞を制覇するなど、競走馬としても種牡馬としても卓越した能力を見せつけました。その血統は「ミルリーフ系」として独立して扱われるほど、大きな影響力を持つに至っています。

ヨーロッパでは、シャーリーハイツ系など、ネヴァーベンド系から生まれた種牡馬が成功を収め、その血統をさらに発展させてきました。一方、日本でもネヴァーベンド系の活躍が目覚ましく、ミルジョージはリーディングサイヤーを獲得するなど、その名を刻みました。また、マグニテュードからは牡馬二冠馬ミホノブルボンが誕生し、日本の競馬史に大きな足跡を残しました。

リヴァーマンも重要な役割を果たした種牡馬の1頭です。アイリッシュリヴァーをはじめとする多くの活躍馬を輩出し、ネヴァーベンド系の成功に大きく貢献しました。さらに、バーリは凱旋門賞馬サキーを送り出し、その名を世界に知らしめました。

ネヴァーベンドの直仔であるブレイヴェストローマンは、中央競馬の牝馬クラシックで3頭の優勝馬を生み出すなど、牝馬の父（フィリーサイアー）として一時代を築きました。

サイアーラインと系譜

ネヴァーベンド系は、数多くの優れた種牡馬を輩出したことで知られています。その系譜は、競走馬の歴史において重要な位置を占め、現代のサラブレッドにもその血が受け継がれています。以下に、主要なサイアーラインを示します。


-↓ネヴァーベンド系-


上記のサイアーラインに記載されている馬は全て種牡馬として活躍した馬です。それ以外の牝馬、セン馬、種牡馬入りしなかった牡馬については、代表的な産駒の一部を「→印」で示しています。

まとめ

ネヴァーベンド系は、競走馬としての成功だけでなく、種牡馬としての圧倒的な成功によって、競馬史に大きな足跡を残した系統です。その子孫たちは日本やヨーロッパで活躍し、現代競馬に多大な影響を与え続けています。それぞれの血統の個性と成功例を理解することで、サラブレッドの世界をより深く知ることができるでしょう。

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