ハイメ・ラレード

ハイメ・ラレード：卓越したヴァイオリニスト、指揮者、そして教育者

ハイメ・ラレード（Jaime Laredo, 1941年6月7日 - ）は、ボリビアのコチャバンバに生まれ、アメリカ合衆国を拠点に活動するヴァイオリニスト、指揮者です。彼の名はスペイン語の発音に由来しますが、英語圏ではジェイミー・ラレードと呼ばれることもあります。幼少期から音楽に親しみ、その才能を開花させたラレードは、世界的な音楽家としての地位を確立しました。

音楽の道へ

ラレードは5歳で音楽の学習を始め、1948年に北米へ渡り、アントニオ・デグラスに師事しました。その後、フランク・ハウザーに師事し、さらにクリーブランドに移り住んだ1953年からは、ジョーゼフ・ギンゴールドの指導を受けました。カーティス音楽院では、イヴァン・ガラミアンの薫陶を受け、ヴァイオリニストとしての技術と音楽性を磨きました。

世界への飛躍

1960年10月、カーネギーホールでのリサイタルは、ラレードの音楽家としてのキャリアを大きく飛躍させるきっかけとなりました。このリサイタルは高い評価を受け、翌1961年にはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールにも出演を果たしました。その後、ボストン交響楽団、シカゴ交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、クリーヴランド管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ロンドン交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、シラキューズ交響楽団など、欧米の主要なオーケストラとの共演を重ね、国際的な名声を確立しました。

多彩な才能

ラレードは、ヴァイオリニストとしての活動に加え、ヴィオラ奏者、室内楽奏者としてもその才能を発揮しています。アイザック・スターン、ヨーヨー・マ、エマニュエル・アックスらと共演し、ピアノ四重奏団として録音を残しました。また、カリクシュタイン＝ラレード＝ロビンソン・トリオの一員としても活動しています。グレン・グールドとの共演録音も非常に有名です。1999年からはヴァーモント交響楽団の指揮者を務めており、その音楽的な才能の幅広さを示しています。

教育者として

現在、ラレードはインディアナ大学音楽学部（ジェイコブズ音楽院）の教授として、後進の育成にも力を注いでいます。彼の教育者としての情熱は、次世代の音楽家たちに大きな影響を与えています。

私生活

ロシア系ユダヤ人のピアニスト、ルース・ラレードは、ハイメ・ラレードの元夫人です。

まとめ

ハイメ・ラレードは、その卓越した音楽性と多彩な才能によって、世界中の音楽ファンを魅了し続けています。ヴァイオリニスト、指揮者、室内楽奏者、教育者として、音楽界に多大な貢献を果たしている彼の今後の活躍にも注目が集まります。

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