ハイランダーズ (ラグビー)

ハイランダーズ（英: Highlanders）は、ニュージーランドを代表するプロラグビーチームの一つで、国際リーグであるスーパーラグビー・パシフィックに名を連ねています。チームはニュージーランド南島の南部を活動拠点とし、本拠地はダニーデンに置かれています。現在は近代的なフォーサイス・バー・スタジアムを主要な試合会場としていますが、かつてはカリスブルックを拠点としていました。

概要

チームの選手は、主にニュージーランド南島南部に位置するオタゴ、ノースオタゴ、サウスランド各地域のラグビー協会に所属する選手と、ドラフトで選ばれた選手によって構成されています。プロフェッショナルチームとして、例年2月から5月にかけて開催されるスーパーラグビーの激戦に挑んでいます。
創設された1996年から1999年までのシーズンは、『オタゴ・ハイランダーズ』という名称で活動していました。
ハイランダーズは、ニュージーランド代表、『オールブラックス』にも数多くの優れた選手を送り出しており、国内屈指の名門としての地位を確立しています。チーム名の『ハイランダーズ』は、スコットランドからの移民が多く暮らすダニーデンの地域性が反映されたもので、スコットランド高地地方の住民を指す『ハイランダー』に由来します。チームカラーは、視覚的にも印象的な青と黄色です。

女子チーム「マタトゥ」

2022年に創設された女子15人制チーム『マタトゥ（Matatū）』も、ハイランダーズ組織の一部として活動しています。女子のスーパーラグビー大会である『スーパーラグビー・アウピキ』に参戦しており、ニュージーランド南島全体を代表する存在です。『マタトゥ』という名称には、マオリ語で『tūmanawa（決意の犠牲）』、『tūaho（遺産）』、『tūhono（つながり）』、『tūtira（団結）』といった、チームの精神性を表す重要な意味が込められています。

歴史

ハイランダーズは1996年に産声を上げました。
日本のラグビーファンにとって特筆すべきは、パナソニックワイルドナイツ（現埼玉ワイルドナイツ）に所属していた田中史朗選手が、2013シーズンから2016年までチームに在籍したことです。また、トヨタ自動車ヴェルブリッツ（現トヨタヴェルブリッツ）所属の姫野和樹選手も、2021シーズンにハイランダーズの一員としてプレーしました。
そして2015シーズン、ハイランダーズはスーパーラグビーのプレーオフ決勝で同じニュージーランドの強豪、ハリケーンズを破り、チーム史上初の優勝という悲願を達成しました。
チームを初の頂点に導いたジェイミー・ジョセフ氏が2016シーズン限りで退任し、ラグビー日本代表のヘッドコーチに就任すると、翌2017シーズンからはハイランダーズOBのトニー・ブラウン氏が新たなヘッドコーチに就任しました。また、アシスタントコーチには、前年に日本のスーパーラグビーチーム、サンウルブズのヘッドコーチを務めたマーク・ハメット氏が名を連ねました。

タイトル獲得歴

スーパー12 準優勝 1回（1999年）
スーパーラグビー 優勝 1回（2015年）
* スーパーラグビー・トランスタスマン 準優勝 1回（2021年）

リーグ戦績に関する補足

スーパーラグビーは創設以来、参加チーム数やフォーマット、名称が度々変更されてきました。初期の『スーパー12』から『スーパー14』、そして参加チームの拡大を経て、一時は日本のサンウルブズも参加した時期もありました。近年では地域ブロック制が導入された『スーパーラグビー・アオテアロア』や『スーパーラグビー・トランスタスマン』を経て、現在はオーストラリアやフィジーのチームも参加する『スーパーラグビー・パシフィック』として開催されています。これらの変遷に伴い、ハイランダーズの戦績も各大会形式での記録として残されています。

最新のスコッド情報や歴代の所属選手については、クラブの公式情報や関連サイトで確認できます。ハイランダーズは、スーパーラグビーにおける重要なチームとして、常に注目を集めています。

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