ハクサンコザクラ

ハクサンコザクラ（学名: Primula cuneifolia var. hakusanensis）は、サクラソウ科サクラソウ属に分類される多年草の高山植物です。母種はエゾコザクラです。

特徴

分布: 日本海側の高山帯、具体的には白山から飯豊山にかけての地域に分布しています。雪渓の周辺や湿地帯など、湿り気のある場所に群生している姿が見られます。
草丈: 草丈は15cm程度と比較的低いのが特徴です。
葉: 葉は3～8cmほどの大きさで、縁には9～25個の鋸歯があります。
花: 花期は6～8月で、ピンク色の5弁花を咲かせます。花弁はハート型に深く切れ込んでいるため、一見すると10弁の花のように見えるのが特徴です。まれに白い花を咲かせる個体（シロバナナンキンコザクラ）も見られます。
別名: ナンキンコザクラ、タニガワコザクラという別名も持ちます。

名前の由来

ハクサンコザクラの名前は、最初に白山で発見されたことに由来しています。同様に、ハクサンフウロ、ハクサンチドリ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンイチゲなど、白山にちなんだ名前を持つ植物が多数存在します。

近縁種

ハクサンコザクラには、以下のような近縁種が存在します。

エゾコザクラ (Primula cuneifolia): 北海道に分布。
ミチノクコザクラ (var. heterodonta)
ヒナザクラ (Primula nipponia)
ヒメコザクラ (Primula macrocarpa)
ユウパリザクラ (Primula yuparensis)
ソラチコザクラ (Primula sorachiana)
カムイコザクラ (var. kamuiana)
クモイコザクラ (Primula kitadakensis)
シナノコザクラ (Primula tosaensis var. brachycarpa)
テシオコザクラ (Primula tosaensis takedana)

その他

ハクサンコザクラは、田中澄江氏の著書「花の百名山」で針ノ木岳に咲く花として紹介されており、「新・[[花の百名山]]」では白山に咲く花として紹介されています。
高山植物であるため、栽培は難しいとされています。

関連情報

関連項目
高山植物
日本の高山植物相
白山
花の百名山、新・[[花の百名山]]
エゾコザクラ
ヒナザクラ

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