ハジチ

ハジチ（ボスニア語: Hadžići、クロアチア語: Hadžići、セルビア語: Хаџићи）は、ボスニア・ヘルツェゴビナに存在する基礎自治体です。この地域は、ボスニア・ヘルツェゴビナを構成する二つの主要な構成体の一つ、ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦に属しており、行政的にはサラエヴォ県に位置しています。

人口動態の変遷
ハジチの人口構成は、過去数十年にわたり変化を経験してきました。以下に、1971年と1991年の人口統計データを示し、民族構成の変化を概観します。

1971年
1971年の時点で、ハジチの総人口は18,508人でした。民族別の内訳は以下の通りです。

ムスリム人（ボシュニャク人）：11,150人（60.24%）
セルビア人：6,055人（32.71%）
クロアチア人：964人（5.20%）
ユーゴスラビア人：116人（0.62%）
その他：223人（1.23%）

この時点では、ムスリム人が多数を占め、次いでセルビア人が多い構成でした。

1991年
1991年の国勢調査では、ハジチの総人口は24,200人に増加しました。民族別の内訳は以下の通りです。

ムスリム人（ボシュニャク人）：15,399人（63.63%）
セルビア人：6,362人（26.28%）
クロアチア人：746人（3.08%）
ユーゴスラビア人：841人（3.47%）
その他：859人（3.54%）

1971年と比較すると、ムスリム人の割合が若干増加し、セルビア人の割合が減少していることがわかります。また、「ユーゴスラビア人」というカテゴリーの人口も一定数存在していました。

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争後の状況
1992年から1995年にかけてのボスニア・ヘルツェゴビナ紛争は、ハジチの人口構成に大きな影響を与えました。紛争後の2005年に行われた調査では、ハジチの人口の96%がボシュニャク人（ムスリム人）であったと報告されています。これは、紛争による民族間の移動や帰還の状況を反映した結果と考えられます。

関連情報
ハジチに関するより詳細な情報は、以下のリソースを参照してください。

サラエヴォ
サラエヴォ県

外部リンク

ハジチ自治体の公式サイト (ボスニア語))
ハジチ自治体のウェブポータル (ボスニア語))

これらのリンクを通じて、ハジチの最新情報や地域に関する詳細な情報を入手できます。

ハジチは、ボスニア・ヘルツェゴビナの歴史と社会の変化を反映した地域の一つであり、その人口構成の変遷は、この地域の複雑な歴史を物語っています。

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