ハワード・ビーチ-JFKエアポート駅

ハワード・ビーチ-JFKエアポート駅は、ニューヨーク市クイーンズ区のコールマン・スクエア付近、159番街と103丁目の間に位置する駅です。この駅は、ニューヨーク市地下鉄INDロッカウェイ線とエアトレインJFKが乗り入れています。地下鉄ではA系統が終日停車します。

歴史

この駅は、1913年4月にロングアイランド鉄道ロッカウェイ・ビーチ支線の駅として開業しました。1923年には線路の両脇に倉庫が設置されました。しかし、1950年5月8日にザ・ローント駅とブロード・チャンネル駅の間で火災が発生し、ハミルトン・ビーチ方面からロッカウェイ方面への列車が運行できなくなりました。その後、1952年にロングアイランド鉄道はこの路線をニューヨークシティ・トランジット・オーソリティに売却しました。

1955年6月27日、ハワード・ビーチ駅を含むロッカウェイ・ビーチ支線の全駅は、地下鉄運行に対応するための工事のため、8ヶ月間運休となりました。この工事では、ハワード・ビーチ駅はブロード・チャンネル駅、ファー・ロッカウェイ駅と共に、ホーム間の新しい跨線橋を含む現代的なデザインで再建されました。このデザインは、ロッカウェイ出身の建築家J・ハロルド・サンディファーによるものです。プレハブ工法が多用され、建設が迅速に進められました。1956年6月28日、駅は地下鉄駅として再開し、開通式は当駅とブルックリンのユークリッド・アベニュー駅で行われました。

1978年6月、MTAはマンハッタンとJFK空港を結ぶ地下鉄・バスサービスの社会実験計画を発表しました。この計画では、地下鉄で当駅まで行き、そこから無料シャトルバスに乗り換えて空港へ向かうというものでした。JFKエクスプレスは同年9月23日に運行を開始し、特別な料金を支払うことで利用できる特別列車でした。この列車は、マンハッタンの57丁目駅を始発とし、IND6番街線、IND8番街線、INDフルトン・ストリート線、そしてINDロッカウェイ線をノンストップで走り、当駅に到着しました。当初は1日あたり最大6,000人の乗客が利用するほど盛況でしたが、地下鉄全体の改善や犯罪の減少、そして新型車両の導入が進むにつれて、JFKエクスプレスの魅力は薄れていきました。より多くの乗客は、より遅いA系統を利用するようになり、JFKエクスプレスは1990年4月15日に廃止されました。しかし、駅とJFKを結ぶバス運行は、JFKエクスプレスのサービスが終了した後も継続され、当時、JFK空港と駅を結ぶ唯一の接続手段でした。その後、空港行きのA系統の乗客数は増加し、1995年には約100万人が利用しました。

2000年代前半に駅は改装され、エアトレインJFKへの接続が実現しました。エアトレインの建造物は2001年に完成し、2003年12月17日にはエアトレインJFKの駅が開業しました。

2012年のハリケーン・サンディの襲来により、ロッカウェイ方面へのA系統の南側終着駅となり、2013年5月30日までこの状態が続きました。

駅構造

駅の改札階は、地下鉄のプラットホームと線路の上に位置しています。近代的で空調完備のガラス張りの建物の中にあり、幅は約27メートルです。両側には「Howard Beach JFK」と書かれた大きなステンレス製の看板が設置されています。改札階には駅員室と3つの回転式改札口があり、地下鉄とエアトレインJFKそれぞれの改札の内外を結んでいます。

地下鉄ホーム

相対式ホーム2面4線の地上駅で、外側2線のみが使用されています。中央の急行線は、南行は廃止され、北行は線路が接続されているものの使用されていません。南側には転轍機があり、当駅での折り返し運転に対応しています。ジャマイカ湾の手前で2線に合流し、ジャマイカ湾を横断して、南に約5.6キロ離れたブロード・チャンネル駅に至ります。この駅間はニューヨーク市地下鉄で最長です。

ホーム両端にはコンクリート製の防風壁があり、中央の駅舎の下の部分には鉄製の屋根があります。両ホームは若干ずれて配置されており、南行ホームは北行ホームよりも少し北にずれています。各ホームから駅舎へは階段とエスカレーターがあり、エレベーターも各ホームに2基ずつ設置されています。改札外には、駅舎から地上階へ通じるエレベーターが2基あります。

南行ホームには改札機2基と、159番ロードと103丁目の交差点に下りる階段に繋がる出口専用の改札口が1つあります。北行ホームには、エアトレインJFK駅のすぐ北にある駐車場に繋がる非常用ドアがあります。これは通常は施錠されていますが、ハリケーン・サンディ後に導入された臨時シャトルバスへの接続のため、2012年12月から2013年5月まで使用されていました。

2000年代の再建以前は、駅と改札の設計はブロード・チャンネル駅に似たものでした。

エアトレインJFKホーム

エアトレインJFKは、島式ホーム1面2線の高架駅です。ホームの東端は駐車場Cに接続しています。線路への転落防止のため、密閉式のホームドアが設置されており、センサーによって列車の位置が検知され、正確な位置に停車した場合にのみドアが開くようになっています。これにより、エアトレインは無人運転を行っています。

プラットホームの有効長は約73メートルで、南東の次の停車駅はレファーツ・ブールバード駅です。当駅は港湾局が所有しているため、地下鉄とは異なる改札を使用しており、入場・出場の両方で料金を支払う必要があります。エアトレイン利用時に料金が徴収されるのは、この駅とジャマイカ駅のみです。メトロカードの自動販売機は改札機の両側に設置されています。

出入口

駅への出入口は、103丁目と159番街の丁字路交差点の東側に位置しており、階段とエレベーター2基が接続しています。跨線橋の東側にはエアトレインのホームがあります。

この駅は、ニューヨーク市とJFK空港を結ぶ重要な交通拠点として、多くの人々に利用されています。

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