ハンゾウ (キン肉マンII世)

鬼畜から正義へ転身を遂げた異端の超人、ハンゾウ

ハンゾウは、ゆでたまごの漫画『キン肉マンII世』に登場する人気キャラクターの一人です。初登場時は「鬼畜のハンゾウ」と恐れられる悪行超人でしたが、主人公キン肉万太郎との戦いを経て、正義超人へと生まれ変わるという、異色の経歴を持っています。その特異な生い立ちと、独特の戦闘スタイルが、多くのファンを魅了しています。

特徴的な外見と忍術

ハンゾウは、幼少期に負った火傷の痕を隠すため、顔の上半分を覆う般若の面を常に着用しています。さらに、和風の甲冑を思わせるコスチュームを身に纏い、その異質な風貌が、彼のキャラクターを際立たせています。戦闘では、「ハンゾウ流極意」と称する変幻自在の忍術や、首に巻いた襟巻きを用いた技を駆使します。中でも特筆すべきは、右腕を刀に変形させる「妖腕刀」で、この武器を用いて多くの超人の顔の皮を剥ぐという、残虐な行為を繰り返していました。

波乱に満ちた過去

ハンゾウの過去は、悲劇に満ちています。幼い頃、自宅が火災に遭い、顔に酷い火傷を負いました。その傷跡を隠すために般若の面を被るようになった彼は、その異様な姿から迫害を受けて育ちます。成長したハンゾウは、夜な夜な街に現れては、妖腕刀で腕自慢の者の顔を剥ぐという残虐行為を繰り返すようになります。後にフォーク・ザ・ジャイアント、ボーン・コールドと結託し、悪行超人チーム「ノーリスペクト」を結成。キン肉星の兵隊を多数惨殺するという、凶悪な行為に手を染めます。

キン肉万太郎との出会い、そして改心

ハンゾウの運命を大きく変えたのは、キン肉万太郎との出会いです。万太郎の火事場のクソ力修練の相手として、一時的に釈放されたハンゾウは、京都・清水寺で万太郎と対戦します。最初は圧倒的な力で万太郎を追い詰めますが、万太郎の機転と不屈の精神に、過去のトラウマを克服。最後は敗北を喫しますが、万太郎の厚意によりザ・ニンジャの襟巻きを譲り受け、顔を隠すことができました。この戦いをきっかけに、彼は悪行超人から正義超人へと転身を決意します。

正義超人としての活躍

悪魔の種子編では、ハンゾウは万太郎の危機を救うために再び現れます。スカーフェイスをリーダーとするアイドル超人軍の一員として、デーモンシードに苦戦する万太郎を助け、ゲッパーランドとの激戦を繰り広げます。当初はゲッパーランドの攻撃に苦戦しますが、ザ・ニンジャの霊に励まされたことで、「折れない心」を確立し、見事逆転勝利を収めます。この戦いを通じて、ハンゾウは過去の執着から完全に解放され、真の正義超人として生まれ変わりました。しかし、サタンの策略により、ゲッパーランドと共に消息不明となってしまいますが、最終的には復活を遂げます。

主な技

妖腕刀：右腕を刀に変形させる技。鋭い切れ味を誇ります。
御面頂戴：妖腕刀で相手の顔の皮を剥ぐ残虐な技ですが、正義超人となってからは使用しません。
鬼畜襟締め：相手の背中に乗り、襟で首を絞める技。
ハンゾウ流極意：ハンゾウが得意とする忍術殺法。
釣鐘割り：相手の頭を膝で挟み、キャンバスに叩きつける得意技。
傀儡人形：リングのキャンバスを操り、人形を作って攻撃する技。
百足脚：空中から放つ連続蹴り。
兜蟹変化：体を巨大なカブトガニに変身させて攻撃する。
撥雲風車：襟巻きを巨大な風車に変形させる技。
牛馬断体車：風車の中で回転しながら突進し、相手を切り裂く技。
怒涛帆掛け舟：襟巻きで帆掛け舟を作り出す技。

プロフィール

分類：ノーリスペクト→アイドル超人
出身地：惑星IGA
身長体重：212cm 115kg
超人強度：147万パワー
苦手なもの：火・炎
異名：鬼畜超人、お面頂戴 鬼畜のハンゾウ、問答無用の面剥ぎ師、非情で惨き悪行超人

関連情報

ハンゾウは、ゲーム作品にも登場しており、他のキャラクターとのタッグチームを組むことで、特定のチーム名が付けられることがあります。

超人忍びの集：ザ・ニンジャとのタッグ
* ノーリスペクツ：ボーン・コールドとのタッグ

まとめ

ハンゾウは、その独特なキャラクター性と、壮絶な過去から多くのファンに支持される超人です。悪行超人から正義超人へと変貌を遂げる姿は、読者に深い感動を与えます。彼の活躍は、『キン肉マンII世』の世界をより一層魅力的なものにしています。

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