ハーブ・スコア

ハーバート・ジュード・スコア

ハーバート・ジュード・スコア（Herbert Jude Score）は、1933年6月7日にニューヨーク州ローズデイルで生まれた元プロ野球選手です。左投左打の投手として、1950年代にメジャーリーグでの華々しいキャリアを築きました。彼は特に、クリーブランド・インディアンスでのプレーが知られています。

経歴

スコアは、19歳の誕生日にあたる1952年6月7日にインディアンスと契約しました。プロ入り初年の1953年にはA級で98イニングを投げ、126四球を与えるという荒れた投球を見せました。しかし、彼の持ち味である球種、特にカーブやスライダーは彼の成績を後に改善させる要因となります。

1954年、スコアはAAA級に昇格すると、22勝5敗・防御率2.62・330奪三振という素晴らしい成績を残し、マイナーリーグのプレイヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。この年の傑出したパフォーマンスにより、彼は「左のボブ・フェラー」という異名を得ます。

メジャーデビューは1955年4月15日のデトロイト・タイガース戦で、9四球を与えながらも3失点完投勝利を挙げました。シーズン中には、ボストン・レッドソックス戦でキャリアハイとなる16奪三振を記録し、また同じチームとの対戦ではメジャー初の完封勝利も達成しました。ルーキーながらオールスターゲームにも選出され、他にもボルチモア・オリオールズ戦では1安打完封勝利を記録するなど、リーグでも注目の存在となりました。この年、彼は16勝10敗で防御率2.85、245奪三振を達成し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを見ることになります。

次の年、1956年には再びオールスターゲームへの選ばれ、さらに20勝9敗・防御率2.53を記録。この年もまた263奪三振をマークし、リーグ最多となりました。彼の投球はさらに進化し、8月にはニューヨーク・ヤンキース相手にノーヒットを達成し、完封勝利を挙げるなど、真のエースとしての地位を確立しました。

しかし、1957年5月にヤンキース戦でのアクシデントで大怪我を負ったことが彼のキャリアに影を落としました。顔面を打球で直撃され、鼻骨や頬骨に損傷を負い、その後の復帰は果たしたものの、傷の影響が長引きました。

1960年にはシカゴ・ホワイトソックスにトレードとなるも、成績は伸び悩み、1963年には現役引退を決断します。結局彼の成績は、打球直撃の影響や故障に悩まされる形となりましたが、スコア自身はそれを言い訳にはせず、故障の影響が大きかったと強調しています。

引退後は、ブロードキャスターとしての道を歩むことになり、1964年から1997年までインディアンス専属のキャスターとして活躍しました。ハーバート・ジュード・スコアは2008年11月11日にオハイオ州ロッキーリバーで亡くなりました。彼の生涯は選手としてだけでなく、キャスターとしても人々の記憶に残り続けています。

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