ハーベスター八雲

ハーベスター八雲（HARVESTER YAKUMO）は、北海道二海郡八雲町に位置する、農場とレストランの機能を兼ね備えた施設です。運営はジェーシー・コムサ株式会社が行っています。

この施設は、目の前に広がる内浦湾（噴火湾）の息をのむような景観を楽しめる素晴らしい立地に恵まれています。レストランでは、この地の名物ともいえる「国産ハーブ鶏」を素材にしたオリジナルスパイスのフライドチキンをはじめ、石窯で丁寧に焼き上げられるピザ、そして周辺の契約農家から日々届けられる新鮮な野菜や豊かな海の幸を使った料理を提供しています。特に冬季の土曜日、日曜日、祝日には、多彩なメニューを心ゆくまで味わえるバイキング形式での食事が楽しめます。

ハーベスター八雲の商品は、レストランで直接味わうだけでなく、購入して家庭で楽しむことも可能です。スモークチキンやチキンカレー、ピザといった一部の人気商品は、函館空港、新函館北斗駅、道の駅なないろ・ななえ、道の駅みそぎの郷 きこないなど、道内の主要な場所でも販売されています。さらに、より手軽に購入できるよう、楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピングといった主要なオンラインモールを通じたインターネット販売も展開しています。

ハーベスター八雲の誕生には、特別な背景があります。日本のケンタッキー・フライド・チキン創業に携わり、その後3代目社長も務めた大河原毅氏が、日本国内のケンタッキー店舗で今後も国産の鶏肉を提供し続けることの重要性を強く感じ、自ら養鶏事業に乗り出したことが始まりです。1988年（昭和63年）、国内産鶏の安定供給と品質向上を目指す実験農場として設立されました。大河原氏は、ケンタッキーフライドチキンの創業者であるカーネル・サンダース氏がアメリカ合衆国ケンタッキー州に設けた自然豊かな農場に深い憧れを抱いており、また自身のルーツである実家にあった「梅渓文庫」や、エミリー・ブロンテの小説『嵐が丘』に登場する建物を設計のモチーフとしたと言われています。

この実験農場では、当時としては非常に珍しい取り組みが試みられました。日本国内で初めて、養鶏犬を使ってひよこを広々とした環境で放し飼いにしたのです。驚くべきことに、この環境下で育ったひよこたちが自然とハーブをついばみ始めました。ハーブを食べて育ったニワトリは、通常の鶏に比べて皮下脂肪が少なく、特有の臭みも少ないことが判明します。この発見を受けて、飼料メーカーの協力を得ながら、「ハーブ鶏」という新たなブランド鶏の商品化に向けた取り組みが進められました。こうした経緯から、ハーベスター八雲は「国産ハーブ鶏発祥の地」として広く知られるようになったのです。

設立以来、ハーベスター八雲は地域社会との連携を大切にしてきました。地元住民と協力しながら、食の安全・安心の確保や、地域で生産されたものを地域で消費する「地産地消」の推進に向けた様々な活動を展開しています。また、ハーベスター八雲が行ってきた美しい景観を守るための活動は、施設の隣接地に北海道立噴火湾パノラマパークが整備・誕生する重要なきっかけの一つとなりました。

アクセスについても良好です。道央自動車道の八雲パーキングエリアからは、歩いてわずか約2分という近さです。公共交通機関を利用する場合、北海道旅客鉄道（JR北海道）八雲駅から車で約10分で到着します。広域からのアクセスとしては、函館市からは車で約70分、ニセコ方面からは車で約120分程度となっています。

ハーベスター八雲は、美しい自然環境の中で、食へのこだわりと地域への貢献を両立させる取り組みを続ける、 unique な施設です。

アクセス

道央自動車道 八雲PAより徒歩約2分
JR北海道 八雲駅より車で約10分
函館より車で約70分
ニセコより車で約120分

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