バク (おねがいマイメロディ)

バク - 『おねがいマイメロディ』シリーズの愛すべきキャラクター

バクは、人気テレビアニメ『おねがいマイメロディ』シリーズに登場する、個性豊かなキャラクターです。主人公マイメロディのライバルであるクロミに付き従う子分として、物語を彩ります。声優は、お笑いコンビ「はりけ〜んず」の前田登さんが担当しています。

プロフィール

誕生日: 2月29日（うるう年）
本名: バク一郎
特徴: クロミのお供である紫色のバク。その体型と色から「なすび」と呼ばれることを自覚しています。
口癖: 「〜ゾナ」（バクの母親の実家の口癖が移ったもの）。「人生勝ち組」
一人称: バク（稀に「俺」「僕」）
好物: たこ焼き、焼き鳥（串に刺さった食べ物）、おでんの魚肉ソーセージ
ラテン文字表記: Baku

マリーランド時代

大家族の長男として生まれたバクは、共働きの両親に代わり弟たちの世話をしていました。ある日、父親と喧嘩をして浜辺で泣いていると、クロミと出会います。クロミからハンカチを差し出され励まされたバクは、彼女に一生ついていくことを決意しました。

『きららっ★』での出来事から数ヶ月後、クロミが罪を問われることになった際、バクは法廷に乱入しクロミを弁護します。裁判官がバクも裁こうとした時、クロミはバクを庇い強く否定しました。判決によりクロミはお城の反省室に入れられることになりますが、バクはクロミと一緒にいたい一心で調理場のパンを盗み、クロミと共に反省室へ入れられました。その後、隙を見てクロミと共にお城を脱走しました。

マイメロとの関係

クロミの子分という立場上、マイメロとは敵対関係にありますが、バク自身はクロミほどマイメロを敵視していません。クロミの悪夢魔法が暴走してピンチに陥った際には、敵味方の立場を忘れ、マイメロに助けを求めることもあります。また、黒音符が関係しない場面では、普通に会話をすることもあります。クロミと喧嘩別れした際には、行く当てのないバクをマイメロが夢野家に招き入れたこともありました。

夢ヶ丘市での生活

夢ヶ丘市では、クロミを背中に乗せて空を飛び、夢の匂いを探す日々を送っています。クロミとの会話は漫才のようで、人間からは「漫才コンビ」「デカナス」「なすび」「ぼけなすび」などと呼ばれています。クロミにいじめられたり、突っ込みを入れたりすると、さらに突っ込まれるのが日常です。

柊家に居候しているバクは、クロミと同じ部屋に住んでいますが、部屋の隅に建てた「バク小屋」で寝ています。柊兄弟からは生活費を請求されるため、アルバイトをして支払っています。しかし、クロミの分まで支払う羽目になっているようです。アルバイトで得たお金は、バクの形をした貯金箱に貯めています。ある時、クロミの生活費がバクの家計を圧迫し、財布にお金がないことに気づかず店でたこ焼きを食べたため、店主に捕まり、気絶していたクロミと共に警察に突き出されたこともありました。

バクの一日

バクの一日は、朝4時の新聞配達のアルバイトから始まります。早朝の爽やかな空気を感じながら、ジョギングしながら配達を行います。夢野家にも配達し、新聞を受け取るマイメロと挨拶を交わします。朝食後、クロミを静かにさせながら家事をこなします。午後までの短い自由時間には、幼稚園児の相手や老人との将棋など、ボランティア活動に精を出します。倹約のため、路上で配られているティッシュを回収することも日課です。午後からはクロミに昼食を食べさせた後、黒音符集めをし、夜はおでん屋台で親父に愚痴をこぼします。

能力

バクは、料理や掃除などの家事が得意です。弟たちの世話をしていた経験から、子育てに関しても自信を持っています。手先が器用で、造花の内職や裁縫もこなします。香取のお菓子対決では、健康的なお菓子「なすびパイ」を作りましたが、残念ながら不評でした。毎朝の新聞配達で、人間界の文字を読めるようになりました。

また、バクは非常に芸達者で、黒音符を手に入れるための衣装に凝り、クロミと合体して人間大のコスプレをすることもあります。ダジャレも理解でき、夢野家では雅彦と意気投合しました。演歌が好きで、持ち歌は「愛・終列車」です。

体が丈夫で回復力も高く、サメに食べられ溶かされかけたこともあります。復活したダークパワーの精のビーム攻撃が直撃し黒焦げになった際には、クロミがドリームパワーの歌を歌うと元に戻り、歌の扮装をしていました。体が焦げると、焼き茄子の匂いがするそうです。

性格

バクは非常に我慢強く、忍耐強い性格です。そのため、クロミにどんな酷いことをされてもめげません。しかし、いつもと違う様子にはすぐに気づきます。基本的にクロミの行動を肯定していますが、ダーちゃんに支配されたクロミが世界のために犠牲になろうとした際には、クロミの心変わりの早さに幻滅していました。

好きなものには一途に尽くすタイプで、クロミの幸せを第一に考えています。困っている人を見過ごすことができず、努力が報われない人の気持ちを理解できる優しい心の持ち主です。

悪夢騒動では、「みんなが主役になればいい」と言う幼稚園の先生に対し、「脇役がいるからこそ主役が活きる」と主張しました。その結果、幼稚園の演劇ではバクが主役を務めることになりました。

父親と同じように女性好きで、特にテニス選手のシャラポワに夢中ですが、真菜だけは苦手です。悪夢騒動では、リングネーム「バク・ザ・ナスビーニョ」を名乗り、真菜に戦いを挑みましたが、軽くあしらわれました。また、柊恵一のことは快く思っていません。

食い意地が張っている一面もあり、アホ御殿から飛び出す巨大な甘エビの寿司をキャッチしようとして失敗した際にはひどく落ち込んだり、クロミを下敷きにしていることに気づかずエビフライを食べることに執着したりしていました。

クロミへの感情は忠誠心ですが、恵一にクロミがキスされる場面では本気で悔し涙を流したり、イケメンになってクロミから求愛を受ける妄想をしたりするなど、複雑な感情を抱いているようです。クルミ・ヌイに変身したクロミを見て「惚れ直した」と発言したこともあります。クロミはバクを友人としては好きですが、恋愛対象としては最も醜い存在として嫌悪しています。

夢

苦労している分、勝ち組になりたいと願っています。そして、女の子にモテるのが夢で、テレビの懸賞で当てた携帯電話に、いつでも女の子の電話番号を登録できるように準備しています。デートプランも用意周到に考えているようです。

バクの母親とイケメンの「イチロウ」が一緒に写った写真を見て、自分が昔「バクの刑」を受けてバクに変えられた人間だと誤解し、イケメンになることに執着していました。しかし、ナスビの神様から生まれたときからバク族だったと告げられました。その後、神様から「負け犬の星になれば道が開ける」と言われ、負け犬の道を極めることを決意しました。

初詣でなすびの神様に「打倒勝ち組のために力が欲しい」と願うと、「負け犬オーラ」を集めるメーターを与えられました。バクは柿崎や柊潤たちから「負け犬オーラ」を集め（オーラを抜かれた人は明るく前向きになる）、フル充填後に「ナスビ仮面」に変身し、ウサミミ仮面に戦いを挑みましたが、敗れてしまいました。その後、“負け犬の可能性”を研究し始めました。

クロミが喜ぶ姿を見たいため、バクは悪夢魔法や黒音符集めに協力していましたが、歌からダークパワーの本当の力を教えられ、自分たちが大変なことをしていることに気づき愕然とします。黒音符を100個集める目前で、マリーランドや家族を守るためにクロミにどう説明するべきか悩みます。そして、100個集めた後でようやくクロミに真実を告げ、恵一の手に黒音符が渡らぬよう共に逃避しようとしましたが、恵一に気づかれ、黒音符を奪われてしまいました。

バクのアイテム

ハンカチ: 辛いことや悔しいことに耐え抜くときに、噛みしめて泣けるようにしています。
バクノート: クロミや恵一から受けたつらい仕打ちを書き込んでいます。クロミが怒ってバク小屋を壊した際に発見されました。その後、恵一に奪われ、ダークパワーの情報との取引材料にされたあげく燃やされてしまいました。最初のダークパワー事件解決後、お城の反省室で新しいノートを作りました。
バク小屋: 壁に家具や花瓶が描かれており、持ち物は風呂敷に収納されています。朝が早いため目覚まし時計が置かれています。壁には「シャラポワちゃん」のポスターが貼られていましたが、クロミに破られ、代わりにレディース姿のクロミのポスターが貼られています。
バク型貯金箱: バクの姿をした貯金箱。新聞配達などで稼いだお金を貯めていました。柊潤のギターが壊された際に、新しいギターの資金を提供するためクロミに割られてしまいました。その後、サンタクロースから新しい貯金箱をプレゼントされました。
シャラポワちゃんグッズ: バクが癒やされているテニスプレーヤーのグッズ。ポスターを失った後、サンタクロースから電動フィギュアをプレゼントされました。
* 負け犬メーター: ナスビの神様から与えられた変身アイテム。「負け犬オーラ」を一定量集めることで「ナスビ仮面」に変身できます。バレンタインデーには大量の負け犬オーラを集めていました。

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