バスク自治州議会

バスク自治州議会

バスク自治州議会（バスク語: Eusko Legebiltzarra、スペイン語: Parlamento Vasco）は、スペイン・バスク自治州の立法を司る重要な機関です。レンダカリ（バスク自治州政府首班）の選出という重責を担い、バスク地方の政治において中心的な役割を果たしています。議会の建物は、アラバ県の県都であるビトリア＝ガステイスに位置しています。

歴史的背景

フランコ独裁政権終焉後のスペインでは民主化が進み、1979年には1978年憲法に基づきバスク自治州が成立しました。1980年3月31日には、バスク地方の自治を象徴するビスカヤ県ゲルニカで、ゲルニカ憲章（バスク自治憲章）によって定められた初の自治州議会が開催されました。その後、自治州議会議事堂は州都であるビトリア＝ガステイスに移され、現在に至っています。

議事堂は元々中等学校として使用されていた建物を改修したものです。議長席の上部には、バスク人彫刻家ネストル・バステレチェアによる彫刻が飾られています。オークの木をモチーフにしたこの彫刻は、ゲルニカの木の下で人々が集まり政治について議論していたという、バスク地方の伝統を象徴しています。2012年からは、バスク民族主義党のバカルチョ・テヘリアが議長を務めています。議会では、バスク語とスペイン語が使用されており、同時翻訳サービスを通じて円滑な意思疎通を図っています。

選出方法

バスク自治州議会は、アラバ県、ビスカヤ県、ギプスコア県の3県からそれぞれ25名ずつ選出された、計75名の議員で構成されています。各県の人口は大きく異なり、アラバ県は約30万人、ビスカヤ県は約120万人ですが、議員数に差はありません。これは、バスク民族主義の人気が比較的低いアラバ県や、かつてバスク州への参加が検討されていたナバーラ県からの支持を得るための措置でした。しかし、最終的にナバーラ県はバスク州には加わらず、単独でナバーラ州として発足しました。

選挙は拘束名簿式の比例代表制で行われ、一県が一つの選挙区となっています。議席配分にはドント式が用いられます。政党が議席を獲得するためには、その県における「白票」を含む総投票数の3%以上を得票する必要があります。1984年の選挙から2001年の選挙までは、この足切り条項の得票率は5%でした。

選挙結果の変遷

バスク自治州議会の選挙結果は、バスク地方の政治情勢を反映して、様々な変遷を遂げてきました。

1986年には、バスク民族主義党からエウスコ・アルカルタスナ（EA）が分離し、所属議員の一部が移籍しました。
1996年と2001年には、エリ・バタスナがエウスカル・エリアタロクというプラットフォームを通じて選挙に参加しました。
2005年には、バタスナがEHAKへの投票を呼びかけました。しかし、これらの政党は後に非合法化され、2009年の選挙では最高裁判所によって候補者リストが無効とされました。
2012年には、これらの党派はアララル、エウスコ・アルカルタスナ、アルテルナティバとともに、選挙連合エウスカル・エリア・ビルドゥを結成して選挙に臨みました。

歴代議長

歴代の議長は以下の通りです。

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脚注

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関連項目

レンダカリ（バスク自治州政府首班）

外部リンク

バスク自治州議会公式サイト （バスク語）（スペイン語）

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