バンカー・ヒル (ミサイル巡洋艦)

USS バンカー・ヒル (USS Bunker Hill, CG-52)

USS バンカー・ヒルは、アメリカ海軍に所属するミサイル巡洋艦で、タイコンデロガ級の6番艦です。この艦名は、独立戦争におけるバンカーヒルの戦いにちなんでおり、これまでにこの名を冠した2隻目の艦艇となります。

艦歴

バンカー・ヒルは、1984年1月11日にミシシッピ州パスカグーラのインガルス造船所で起工され、1985年3月11日に進水、1986年9月20日に正式に就役しました。この艦はカリフォルニア州サンディエゴを母港とし、太平洋艦隊で活動を開始しました。

この艦は、従来の同型艦が装備していたMk.26ミサイルランチャーに代わり、Mk.41垂直発射システムを第一次で搭載したミサイル巡洋艦です。これにより、BGM-109トマホーク・ミサイルの使用が可能になり、その攻撃能力が大幅に向上しました。

バンカー・ヒルは就役後、パナマ運河を経由して太平洋艦隊に加わり、主に第7艦隊に所属し数々の作戦に従事しました。1987年7月、最初の作戦配備が行われ、ペルシャ湾でホルムズ海峡を通過する艦艇に対して対空防御をほぼ一年間行い、その任務を果たしました。

1988年8月には、横須賀への母港変更とともに、空母ミッドウェイが率いる艦隊に加わり、4ヶ月の間に活動し、部隊勲功章や初の戦闘効率賞を獲得しました。

1990年11月には、オペレーション・デザート・シールドおよびオペレーション・デザート・ストームに参加し、空戦指揮艦としてイラク攻撃目標に向けたトマホーク・ミサイルの発射を行った艦艇の一つです。湾岸戦争の終結後も、バンカー・ヒルはオペレーション・サザン・ウォッチに従事し、イラク南部の飛行禁止区域を監視しました。さらに1993年にはロシアのウラジオストック、翌年には中国の青島を訪問しています。

1996年3月、第三次台湾海峡危機に関連し、中国人民解放軍のミサイル発射実験を台湾南部で監視しました。1998年7月、サンディエゴに母港を戻し、原子力空母エイブラハム・リンカーン戦闘グループに参加。その後も再度オペレーション・サザン・ウォッチに加わり、国連制裁に基づくイラクへの臨検にも参画しました。

また、2000年には米艦コール襲撃事件に際し、バーレーンから展開して他艦艇への支援活動を行いました。この配備は67日間続き、2001年2月に帰港しました。バンカー・ヒルはペルシャ湾で6回の展開を果たし、8回のBattle

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