バンブービギン

バンブービギンの生涯

バンブービギン（Bamboo Begin）は、日本の競走馬であり、1986年4月19日に北海道浦河町のバンブー牧場で生まれました。彼は、父に1982年の東京優駿（日本ダービー）を制した名馬バンブーアトラスを持ち、調教師や主戦騎手も同じ布陣で挑むことになります。バンブービギンは、1989年に菊花賞（GI）で勝利し、JRA賞最優秀父内国産馬に選ばれるなど、その名声は不動のものとなりました。

出走までの道のり

バンブービギンが競走馬としての道を歩むきっかけは、その父であるバンブーアトラスからの血統の影響を強く受けています。バンブーアトラスは東京優駿を制した後、菊花賞出走前に故障を抱えたため、その後の世代に期待が寄せられていました。

バンブービギンは、1988年11月、京都競馬場で新馬戦に出走し、父と同じ岩元市三騎手によってデビュー。しかし、初戦は7着と苦しいスタートを切ります。その後も未勝利戦での成果は振るわず、6連敗を喫します。これを受け、彼の左前脚にヒビが見つかり休養を余儀なくされました。

復活の勝利

1989年5月、バンブービギンは再びレースに挑むことになります。過去の悔しさを胸に秘め、3か月の休養を経て出走した未勝利戦で見事初勝利を収めます。それからわずか数ヶ月後、彼は京都新聞杯に挑むことになります。

菊花賞への道

9月24日、神戸新聞杯に出走。レースでは元気に中団からの追い上げる姿が印象的で、最終的に2着となりました。この実績を受けて、彼は京都新聞杯への出走を果たします。そこでの彼の走りは見事で、重賞初勝利を挙げ、菊花賞への出走権を手に入れました。

11月5日、バンブービギンは万全の準備を整えて菊花賞に出走。このレースで彼は1番人気としての期待に応え、直線での末脚を駆使して先頭を切り、見事に勝利を収めることとなります。この瞬間、彼はGI初勝利を達成し、オーナーやファンの期待に応えました。

競走馬引退と種牡馬としての道

バンブービギンは、1990年の天皇賞（春）を目指して調教を行っていましたが、残念ながら競走馬としては骨折に見舞われ、1991年に屈腱炎が発覚しました。その結果、競走生活を引退することになります。

その後は、北海道新冠町にあるCBスタッドで種牡馬として転身しました。彼は40頭近い牝馬との交配を実施したものの、JRAの重賞勝馬は輩出できず、名古屋優駿2着のトウカンイーグルや金沢競馬で活躍したリードジャイアンツなどの産駒が存在しましたが、期待ほどの名誉は得られませんでした。

バンブービギンは、2005年に種牡馬業を引退した後、生まれ故郷のバンブー牧場で穏やかな余生を送りました。去勢はされず、2012年に老衰のため26歳でその生涯を閉じました。

その栄光と静かな余生は、多くの競馬ファンや歴史に刻まれ、今も語り継がれています。

もう一度検索