パパラギ (宝塚歌劇)

『パパラギ』は、1993年に宝塚歌劇団星組によって上演されたショー・ファンタジー。副題は「極彩色のアリア」。作・演出は草野旦が手掛けました。サモア語で「天から降りてきた人」、転じて「ヨーロッパ」を意味する「パパラギ」を題材に、サモア人が初めてヨーロッパを知った時の驚きや戸惑いを、独特の視点と色彩で描き出しています。

公演記録

宝塚大劇場: 1993年6月25日 - 8月2日
東京宝塚劇場: 1993年11月3日 - 11月28日
全国ツアー: 1994年4月13日 - 5月5日
メルパルクホール広島 (4月13日・14日)
香川県県民ホール (4月16日・17日)
仙台・イズミティ21 (4月19日・20日)
市川市文化会館 (4月22日 - 4月24日)
静岡市民文化会館 (4月26日・27日)
呉市文化センター (4月29日)
福岡市民会館 (5月1日 - 5月5日)

舞台構成

幕開きはサモアの美しい星空が広がり、やがて蜃気楼のようにヨーロッパの風景が現れます。自然回帰をテーマにした舞台は、カラフルな衣装やエネルギッシュなダンスで彩られ、観客を魅了しました。特に、サモアの伝統的な要素とヨーロッパの文化を融合させた斬新な演出は、当時の宝塚歌劇団において新たな試みとして注目されました。

音楽

作曲は寺田瀧雄、吉田優子、高橋城が担当。さらに、歌手のやしきたかじんが自作曲「心はいつも」を提供し、舞台に深みを与えました。

主なスタッフ

作曲・編曲：寺田瀧雄、吉田優子、高橋城
作曲：やしきたかじん
音楽指揮：佐々田愛一郎（宝塚・全国）、清川知巳（東京）
振付：羽山紀代美、尚すみれ、名倉加代子、謝珠栄、ニキ・ハリス
装置：大橋泰弘
衣装：任田幾英
照明：今井直次
音響：加門清邦
小道具：万波一重
効果：中屋民生
作・演出：草野旦

主な配役

宝塚・東京
パパラギ：麻路さき (宝塚)、紫苑ゆう (東京)
サモアの女S、聖少女、マノノ、ラウ、フォノ女S：白城あやか
サモアの女S、アポリマ、フォノ女S：洲悠花
サモアの男S、タロファ男、フォノ男：稔幸
サモアの少年、アイガ、フォノ男：湖月わたる
全国ツアー
パパラギ：紫苑ゆう
サモアの女S、聖少女、マノノ、ラウ、フォノ女S：白城あやか
サモアの男S、タロファ男、タガタS、アガガ男S、フォノ男S：稔幸
サモアの少年、シャンペン・ボーイ、フォノ男：湖月わたる

エピソード

宝塚歌劇団の100周年を記念して発行された『宝塚歌劇100年史（舞台編）』でも、宝塚大劇場公演の様子が詳しく紹介されています。

『パパラギ』は、異文化への好奇心と自然への回帰願望を、宝塚歌劇ならではの華やかさで表現した作品として、今もなお多くのファンに愛されています。

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