パリ・レイン
シンガーソングライター、ブレンダ・ラッセルが2000年に発表したアルバム『パリ・レイン』は、その円熟した音楽性と豪華なゲストミュージシャン陣で注目を集めた作品です。米国ではHidden Beach Recordingsからリリースされ、日本では同年7月にエピックレコードジャパンより発売されました。ブレンダ・ラッセル自身とステファン・オバーホフがプロデュースを手掛け、洗練された大人のソウル＆AORサウンドが展開されています。
本作には、ジャズ界からラッセル・フェランテ（アコースティックピアノ）やパウリーニョ・ダ・コスタ（パーカッション）といった実力派ミュージシャンをはじめ、ヴィニー・カリウタ（ドラム）、ジミー・ハスリップ（ベース）、ジェームス・ハラ―（ギター）、カーク・ウェイラム（テナーサックス）、シーラ・E.（ドラム）、デイヴ・コーズ（アルトサックス）など、多彩な顔ぶれがゲスト参加しています。また、故カール・アンダーソンとのデュエットや、伝説的なシンガーソングライター、キャロル・キングとの共作、ブラジルの著名な音楽家アイヴァン・リンスとの共同作曲曲のセルフカバーなど、話題性に富んだ楽曲も収録されています。
以下に、アルバムに収録された13曲を紹介します。
1. Ideal World
作曲:Brenda Russell。
アルバムの冒頭を飾る曲で、ブレンダ自身とステファン・オバーホフによるリズム・キーボード・ドラムプログラミングに加え、ステファンによるアコースティックピアノ、アコースティックギター、シンセベース、キーボードプログラミング、ジェームス・ハラ―のエレクトリックギターなどが彩りを添えています。
2. She's In Love
作曲:Brenda Russell, Mark Portmann, Jay Graydon。
ステファン・オバーホフのキーボード＆シンセギター、グレッグ・フィリンゲインズのシンセソロ、ヴィニー・カリウタのドラム、パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッション、カーク・ウェイラムのテナーサックスといった豪華な演奏陣が参加。後にピーター・ホワイトのアルバム『Confidential』(2004年)でクリストファー・クロスをヴォーカルに迎えてカヴァーされたことでも知られています。
3. Catch On
作曲:Brenda Russell。
本作からの第一弾シングル。ブレンダとステファンによるキーボード、ベース、ドラムプログラミングを軸に、ジェームス・ハラ―のエレクトリックギターやレニー・カストロのパーカッションが加わった楽曲です。
4. Walkin' In New York
作曲:Brenda Russell。
第四弾シングル。ブレンダ自身のリズム＆ヴォーカルアレンジによる、都会的な雰囲気を持つナンバー。ラッセル・フェランテのアコースティックピアノ、シーラ・E.のドラム、ビル・シャープのベース、レニー・カストロのパーカッション、ペドロ・ユスタッシュのフルートなど、こちらも一流プレイヤーが集結しています。
5. Love And Paris Rain
作曲:Brenda Russell, Russell Ferrante, Will Kennedy。
タイトル曲の一つであり、元々はイエロージャケッツのアルバム『Club Nocturne』(1998年)でブレンダがヴォーカルとして参加した曲を、ほぼ同じ打ち込みアレンジでセルフカバー。ラッセル・フェランテのアコースティックピアノとステファン・オバーホフのプログラミングが主体となった、美しい楽曲です。
6. Expect A Miracle
作曲:Brenda Russell。
ブレンダ自身がアレンジを手掛けた楽曲。彼女のキーボード＆シンセギター、ステファン・オバーホフの様々な楽器とサウンドエフェクト、ヴィニー・カリウタのドラム、ジミー・ハスリップのベース、パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッションが織りなすダイナミックなサウンドが特徴です。
7. Please Felipe
作曲:Brenda Russell, Ivan Lins, Vitor Martins。
ブラジルの著名な音楽家、アイヴァン・リンスの楽曲「Leva E Traz」にブレンダが英詞をつけ、阿川泰子のアルバム『Amizade』(1994年)に提供した曲のセルフカバー。ヒキ・パントージャのエレクトリックピアノ、サンドロ・アルバートのアコースティックギター＆ギターソロ、パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッション、ペドロ・ユスタッシュのフルートなど、ブラジリアン・フレイバーも感じさせる演奏が楽しめます。
8. You Can't Hide Your Heart From Me
作曲:Brenda Russell, James Slater。
故カール・アンダーソンが追加ヴォーカルで参加した、本作からの第二弾シングル。ステファン・オバーホフのアコースティックピアノ、キーボード、ドラムプログラミングに加え、ビル・シャープのベース、ジェームス・ハラ―とサンドロ・アルバートのギターが参加しています。
9. Move The Moon
作曲:Brenda Russell, Carole King。
伝説的なシンガーソングライター、キャロル・キングとの共作が実現したポップチューン。ステファン・オバーホフのアレンジとプログラミングを軸に、ニール・ステューベンハウスのベース、ジェームス・ハラ―のエレクトリックギター、エヴァレット・ハープのEWIウィンドインストゥルメントがフィーチャーされています。
10. Something About Your Love
作曲:William D Smith, Kathy Wakefield。
本作で唯一、ブレンダ以外の作曲家によるオリジナル曲を収録した楽曲。ウィリアム・D・スミス（スミティ）のローズピアノ、アルヴィーノ・ベネットのドラム、ニール・ステューベンハウスのベース、ジェームス・ハラ―とドン・グリフィンのギター、そしてデイヴ・コーズのアルトサックスが参加。第三弾シングルとしてもリリースされました。
11. Baby Eyes
作曲:Brenda Russell。
1999年の映画『Liberty Heights』サウンドトラックに収録されていた楽曲を、カーク・ウェイラムを迎え、ほぼ同じアレンジで新録したもの。ステファン・オバーホフによるピアノ、ギター、ベース、ドラムプログラミングと、カーク・ウェイラムのテナーサックスが中心となった演奏です。
12. Wayward Soul
作曲:Brenda Russell, Mark Cawley。
ボーナストラック。作曲家マーク・カウリーが保管していたデモ音源で、元々はジョー・コッカーのアルバム『Across From Midnight』(1997年)に提供された楽曲です。
* 13. Different Eyes
作曲:Brenda Russell, Mark Cawley, Kye Fleming。
こちらもボーナストラックで、マーク・カウリー保管のデモ音源。全く異なるアレンジの完成版が、ブレンダの別アルバム『BETWEEN THE SUN AND THE MOON』に収録されています。
このように、『パリ・レイン』はブレンダ・ラッセルのソングライティングの幅広さと、それを支える世界屈指のミュージシャン達の演奏が見事に融合した、アダルトコンテンポラリーの秀作と言えるでしょう。
本作には、ジャズ界からラッセル・フェランテ（アコースティックピアノ）やパウリーニョ・ダ・コスタ（パーカッション）といった実力派ミュージシャンをはじめ、ヴィニー・カリウタ（ドラム）、ジミー・ハスリップ（ベース）、ジェームス・ハラ―（ギター）、カーク・ウェイラム（テナーサックス）、シーラ・E.（ドラム）、デイヴ・コーズ（アルトサックス）など、多彩な顔ぶれがゲスト参加しています。また、故カール・アンダーソンとのデュエットや、伝説的なシンガーソングライター、キャロル・キングとの共作、ブラジルの著名な音楽家アイヴァン・リンスとの共同作曲曲のセルフカバーなど、話題性に富んだ楽曲も収録されています。
以下に、アルバムに収録された13曲を紹介します。
1. Ideal World
作曲:Brenda Russell。
アルバムの冒頭を飾る曲で、ブレンダ自身とステファン・オバーホフによるリズム・キーボード・ドラムプログラミングに加え、ステファンによるアコースティックピアノ、アコースティックギター、シンセベース、キーボードプログラミング、ジェームス・ハラ―のエレクトリックギターなどが彩りを添えています。
2. She's In Love
作曲:Brenda Russell, Mark Portmann, Jay Graydon。
ステファン・オバーホフのキーボード＆シンセギター、グレッグ・フィリンゲインズのシンセソロ、ヴィニー・カリウタのドラム、パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッション、カーク・ウェイラムのテナーサックスといった豪華な演奏陣が参加。後にピーター・ホワイトのアルバム『Confidential』(2004年)でクリストファー・クロスをヴォーカルに迎えてカヴァーされたことでも知られています。
3. Catch On
作曲:Brenda Russell。
本作からの第一弾シングル。ブレンダとステファンによるキーボード、ベース、ドラムプログラミングを軸に、ジェームス・ハラ―のエレクトリックギターやレニー・カストロのパーカッションが加わった楽曲です。
4. Walkin' In New York
作曲:Brenda Russell。
第四弾シングル。ブレンダ自身のリズム＆ヴォーカルアレンジによる、都会的な雰囲気を持つナンバー。ラッセル・フェランテのアコースティックピアノ、シーラ・E.のドラム、ビル・シャープのベース、レニー・カストロのパーカッション、ペドロ・ユスタッシュのフルートなど、こちらも一流プレイヤーが集結しています。
5. Love And Paris Rain
作曲:Brenda Russell, Russell Ferrante, Will Kennedy。
タイトル曲の一つであり、元々はイエロージャケッツのアルバム『Club Nocturne』(1998年)でブレンダがヴォーカルとして参加した曲を、ほぼ同じ打ち込みアレンジでセルフカバー。ラッセル・フェランテのアコースティックピアノとステファン・オバーホフのプログラミングが主体となった、美しい楽曲です。
6. Expect A Miracle
作曲:Brenda Russell。
ブレンダ自身がアレンジを手掛けた楽曲。彼女のキーボード＆シンセギター、ステファン・オバーホフの様々な楽器とサウンドエフェクト、ヴィニー・カリウタのドラム、ジミー・ハスリップのベース、パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッションが織りなすダイナミックなサウンドが特徴です。
7. Please Felipe
作曲:Brenda Russell, Ivan Lins, Vitor Martins。
ブラジルの著名な音楽家、アイヴァン・リンスの楽曲「Leva E Traz」にブレンダが英詞をつけ、阿川泰子のアルバム『Amizade』(1994年)に提供した曲のセルフカバー。ヒキ・パントージャのエレクトリックピアノ、サンドロ・アルバートのアコースティックギター＆ギターソロ、パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッション、ペドロ・ユスタッシュのフルートなど、ブラジリアン・フレイバーも感じさせる演奏が楽しめます。
8. You Can't Hide Your Heart From Me
作曲:Brenda Russell, James Slater。
故カール・アンダーソンが追加ヴォーカルで参加した、本作からの第二弾シングル。ステファン・オバーホフのアコースティックピアノ、キーボード、ドラムプログラミングに加え、ビル・シャープのベース、ジェームス・ハラ―とサンドロ・アルバートのギターが参加しています。
9. Move The Moon
作曲:Brenda Russell, Carole King。
伝説的なシンガーソングライター、キャロル・キングとの共作が実現したポップチューン。ステファン・オバーホフのアレンジとプログラミングを軸に、ニール・ステューベンハウスのベース、ジェームス・ハラ―のエレクトリックギター、エヴァレット・ハープのEWIウィンドインストゥルメントがフィーチャーされています。
10. Something About Your Love
作曲:William D Smith, Kathy Wakefield。
本作で唯一、ブレンダ以外の作曲家によるオリジナル曲を収録した楽曲。ウィリアム・D・スミス（スミティ）のローズピアノ、アルヴィーノ・ベネットのドラム、ニール・ステューベンハウスのベース、ジェームス・ハラ―とドン・グリフィンのギター、そしてデイヴ・コーズのアルトサックスが参加。第三弾シングルとしてもリリースされました。
11. Baby Eyes
作曲:Brenda Russell。
1999年の映画『Liberty Heights』サウンドトラックに収録されていた楽曲を、カーク・ウェイラムを迎え、ほぼ同じアレンジで新録したもの。ステファン・オバーホフによるピアノ、ギター、ベース、ドラムプログラミングと、カーク・ウェイラムのテナーサックスが中心となった演奏です。
12. Wayward Soul
作曲:Brenda Russell, Mark Cawley。
ボーナストラック。作曲家マーク・カウリーが保管していたデモ音源で、元々はジョー・コッカーのアルバム『Across From Midnight』(1997年)に提供された楽曲です。
* 13. Different Eyes
作曲:Brenda Russell, Mark Cawley, Kye Fleming。
こちらもボーナストラックで、マーク・カウリー保管のデモ音源。全く異なるアレンジの完成版が、ブレンダの別アルバム『BETWEEN THE SUN AND THE MOON』に収録されています。
このように、『パリ・レイン』はブレンダ・ラッセルのソングライティングの幅広さと、それを支える世界屈指のミュージシャン達の演奏が見事に融合した、アダルトコンテンポラリーの秀作と言えるでしょう。
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