パンド県

パンド県（ボリビア）

パンド県は、ボリビア北部に位置する県です。ブラジル、ペルーと国境を接し、ラパス県、ベニ県とも隣接しています。県都はコビハで、人口は約6万人です。

地理

パンド県の面積は63,287平方キロメートル、標高は約280メートルです。熱帯性気候に属し、県土の大部分は森林や川で覆われています。低い土地では水害が頻発し、数ヶ月も水が引かないことがあります。そのため、陸路は乾期にしか利用できず、雨期には空路または水路が主な交通手段となります。

政治

現在のボリビア憲法では、県知事が県の最高権限を有しています。2005年以降、県知事は住民の選挙によって選出され、任期は5年です。それ以前は、大統領が県知事を任命していました。

パンド県議会は8名の議員で構成され、各郡から少なくとも1名の議員が選出されます。議員の選挙は、各自治体で行われます。

隣接する県・州

アクレ州（ブラジル）
ロンドニア州（ブラジル）
ベニ県
ラパス県
マードレ・デ・ディオス県（ペルー）

行政区画

パンド県は、以下の5つの郡に分かれています。

経済

コビハにおける主要な経済活動は、鉱業とアーモンド生産です。生産されたアーモンドの大部分はブラジルに輸出されています。鉱業においては、金、リチウム、朱、チタン鉄鉱、ボーキサイト、宝石などが産出されます。

パンド県の気候は熱帯性であり、農業も盛んです。トウモロコシ、カカオ、コーヒー豆、ユカ（マンディオカ）、米、熱帯果物、野菜などが栽培されています。

土地が肥沃であるため、牧畜も重要な活動となっています。また、川にはパクー、スルビ、ドラードなど、多種多様な魚が生息しており、漁業も行われています。

関連項目

ボリビアの地方行政区画

外部リンク

* 公式サイト

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