パーゴ (潜水艦)

USS Pargo (SS-264)

USS Pargo（SS-264）は、アメリカ海軍のガトー級潜水艦です。その名はスペイン語でフエダイ科の魚類を指す言葉に由来しています。彼女の艦歴は、たくさんの戦果を挙げた重要なものでした。

艦の歴史

USS Pargoは1942年5月21日にコネチカット州グロトンのエレクトリック・ボート社で起工し、1943年1月24日に進水。艦長イアン・C・エディー少佐の指揮のもと、1943年4月26日に正式に就役しました。艦の整調および訓練を経て、7月23日には真珠湾に到着しました。

第1、第2の哨戒（1943年8月 - 12月）

最初の哨戒は1943年8月18日から始まり、東シナ海に向かいました。この哨戒中に「隆栄丸」という日本のタンカーに魚雷を発射し、大火災を引き起こしましたが、運良く船は沈没を免れました。その後の哨戒では、数隻の輸送船団と接触し、複数の攻撃を試みました。結果的に、40日間の行動を終えた12月8日、ミッドウェー島に帰投しました。

続く第2の哨戒では、マリアナ諸島方面に向かい、「スヌーク」と協力しながら攻撃を行いました。結果として、いくつかの船を撃沈しました。

第3、第4、第5の哨戒（1944年3月 - 10月）

1944年3月25日にはセレベス海に向かい、そこでの使命中に大型タンカーを発見し、魚雷を発射して見事に命中させました。

その後の哨戒でも攻撃を続け、合計で多くの敵船を撃沈します。この期間の哨戒で「パーゴ」はさらなる名誉を得ることとなりました。

第6、第7の哨戒（1944年10月 - 1945年3月）

「パーゴ」は1944年10月に6回目の哨戒を開始し、南シナ海での任務を果たしました。特に、ボルネオ島近海での攻撃では護衛艦に守られた船を発見し、成功裏に攻撃。続いて、1月にはインドシナ半島方面への哨戒に向かいました。

その後、1945年の初頭には「野風」という駆逐艦を攻撃して撃沈する成果を上げます。これはアメリカ潜水艦が最後に撃沈した駆逐艦とされています。

第8の哨戒（1945年7月 - 9月）

「パーゴ」は1945年7月14日、8回目の哨戒で日本海に向かいました。これにより、戦局の中で重要な役割を果たしました。8月6日には輸送船「羅津丸」に魚雷を命中させて沈没させ、その後の戦闘も続きました。

最終的に1945年9月2日に終戦を迎え、その後じっくりと帰艦。艦はその後真珠湾へと向かいました。

戦後

1946年6月12日に退役後、「パーゴ」は予備役訓練艦として任務に就き、1960年に除籍されました。その後、1961年にはスクラップとして売却されました。「パーゴ」は第二次世界大戦中に27,983トンを撃沈した戦果を持ち、8個の従軍星章を受け取る名誉も得ました。彼女の艦名は後にスタージョン級原子力潜水艦に引き継がれました。

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