ビンス・ベラスケス

ビンセント・ベラスケス：異彩を放つ右腕

ビンセント・ジョン・ベラスケス（Vincent John Velasquez）は、1992年6月7日生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州モントクレア出身のプロ野球選手。右投両打の投手として、MLBの舞台でその才能を発揮してきました。現在はクリーブランド・ガーディアンズの傘下に所属し、メジャー復帰を目指しています。

プロ入りの道のり

2010年のMLBドラフトで、ベラスケスはヒューストン・アストロズから2巡目（全体58位）という高い評価を受け指名され、プロの道を歩み始めます。しかし、プロ入り直後の2010年9月にはトミー・ジョン手術を受けるという試練に見舞われます。2011年をリハビリに費やした後、2012年からマイナーリーグで着実に実績を積み重ね、2013年にはA+級まで昇格。アストロズのプロスペクトとしても注目を集めました。

メジャーデビューとフィリーズへの移籍

2015年、ベラスケスはAA級で好成績を収め、ついにメジャーデビューを果たします。6月10日のシカゴ・ホワイトソックス戦で先発し、5回無失点という好投を見せました。その後、リリーフも経験し、シーズンを通して55.2回を投げ58奪三振を記録するなど、そのポテンシャルを示しました。

同年12月、ベラスケスはジョナサン・アラウス、ケン・ジャイルズらとのトレードで、ブレット・オーバーホルツァーらと共にフィラデルフィア・フィリーズへ移籍。新天地で先発ローテーションの一角を担い、2016年4月14日のパドレス戦では、113球で自身初の完投・完封勝利を達成。被安打3、無四球、16奪三振という圧巻の内容で、その名を轟かせました。

記憶に残るプレーの数々

フィリーズ時代には、投球以外のプレーでもファンを沸かせました。2018年には、打球が利き腕を直撃した際に、とっさに逆の手で送球。2019年には、左翼の守備につき、野手顔負けの強肩で本塁アウトを阻止。さらに、ダイビングキャッチを成功させるなど、その身体能力の高さを見せつけました。

移籍と再起

2021年9月にフィリーズを自由契約となった後、サンディエゴ・パドレス、シカゴ・ホワイトソックス、ピッツバーグ・パイレーツと渡り歩き、2024年は手術の影響で全休。そして2025年、クリーブランド・ガーディアンズとマイナー契約を結び、再びメジャーの舞台を目指しています。

プレースタイルと将来への期待

ベラスケスは、最速150km/hを超える速球と、多彩な変化球を武器とする本格派右腕です。トミー・ジョン手術からの復活、度重なる移籍など、決して順風満帆とは言えないキャリアを歩んできましたが、その才能は疑いようがありません。ガーディアンズでの再起を期し、再びメジャーのマウンドで躍動する姿をファンは待ち望んでいます。

年度別投手成績

（省略）

年度別守備成績

（省略）

背番号

67（2015年）
28（2016年 - 2018年）
21（2019年 - 2021年途中）
38（2021年途中 - 同年終了）
23（2022年）
27（2023年）

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