ピエル・ルイジ・ベルサーニ

ピエル・ルイジ・ベルサーニ（Pier Luigi Bersani）は、1951年9月29日生まれのイタリアの政治家であり、現在は下院議員を務めています。彼は、民主党（PD）の書記長（第3代）や欧州議会議員、経済開発相、運輸相、そしてエミリア＝ロマーニャ州知事といった要職を歴任しました。

ベルサーニは、エミリア＝ロマーニャ州ピアチェンツァ県のベットラで生まれました。ボローニャ大学を卒業後、教師としてキャリアをスタートさせましたが、同時にイタリア共産党（PCI）の活動にも深く関わりました。政治家としての道を歩み始め、ピアチェンツァの副市長を経て、1990年にはエミリア＝ロマーニャ州議会議員に選出され、副知事に就任しました。1993年から1996年までの間は、同州の知事として州政を担いました。

1996年、ロマーノ・プローディが率いる中道左翼政権「オリーブの木」において、ベルサーニは経済開発相として初入閣を果たしました。その後、マッシモ・ダレマ内閣でも運輸相としてその手腕を発揮しました。2001年には、左翼民主主義者（DS）から下院議員選挙に出馬し、初当選を果たしました。DSやPDにおいては、経済政策の責任者として重要な役割を担いました。

2004年には欧州議会議員に選出されましたが、2006年には下院議員に復帰し、第二次プローディ内閣において再び経済開発相として入閣しました。2009年には民主党書記長に就任し、中道左派勢力のリーダーとしての地位を確立しました。2012年12月2日には、2013年2月の総選挙における民主党を中心とした中道左翼陣営の首相候補に選出されました。しかし、総選挙の結果を受けて、ジョルジョ・ナポリターノ大統領から組閣に向けた連立交渉を指示されたものの、交渉は難航し、最終的に失敗に終わりました。2013年4月19日に行われた大統領選挙（上下両院議員の投票）において、中道左派の候補として擁立したプロディ元首相が当選に必要な過半数の票を得られなかったことを受け、翌20日に書記長辞任を表明しました。

政策

ベルサーニは、2012年12月に中道左翼陣営の首相候補に選出された際、首相就任時にはマリオ・モンティの財政緊縮路線を受け継ぐ姿勢を示していました。

家族

1980年に結婚し、2人の娘がいます。

関連情報
民主党 (イタリア)
左翼民主主義者 (イタリア)、左翼民主党 (イタリア)
イタリア共産党

外部リンク
Bersani segretario, per I'Italia e per il PD（公式サイト）

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